【ソフトバンク】主力ベンチスタートの古巣に5失点炎上…上沢直之リベンジ誓う「やり返したい」
<オープン戦:ソフトバンク3ー8日本ハム>◇16日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(31)が、古巣日本ハムとの初対決で炎上した。本拠地デビューで5回9安打5失点に加え、重盗を含む4盗塁を献上。精彩を欠く投球で“移籍初黒星”となったが「シーズンではやり返せるように」と新庄ハムへのリベンジを誓った。開幕カードの3戦目、30日の本拠ロッテ戦での先発が有力。「サンデー上沢」の修正力に期待だ。
上沢が新庄ハムの術中にハマった。1回に矢沢、松本剛に二盗を許す。矢沢は初球、松本剛は2球目でスタートを切られた。ともにクイックを盗まれての悠々セーフ。これには上沢も「クイックで(クセのような)動作があるかもしれない。予備動作があるなら改善できる。次の試合に向けて修正していきたい」と反省した。足を絡められ、4番吉田に決勝犠飛を浴びて“移籍初黒星”を喫した。
2回は五十幡、矢沢に重盗を許した。この日は計4盗塁を献上。オープン戦とはいえ万波、レイエス、野村など主力がベンチスタートだった日本ハム打線に5回9安打5失点と課題を残した。小久保監督は「走られたところは修正しないといけない」と注文。日本ハムは23年まで所属していた古巣だ。自身を知り尽くされている相手にやりたい放題された。
上沢は「もともと足を使うチーム。僕のこともたくさん知っていると思うし、そういったところでああいう形になったかなと思います」と冷静に分析した。しかし、見方を変えれば上沢自身も古巣を研究した登板になった。「いろいろ見ながら投げることができた。追い込まれたらこういうアプローチするんだなって。なんとなくイメージはできました」。やられっぱなしでは終われない。「レギュラーシーズンで当たる時にはしっかりやり返せるようにしたい」。真っすぐな目でリベンジを誓った。
すでに開幕ローテーション入りが決まっており、開幕3戦目の30日ロッテ戦での先発が有力。日曜日に先発する「サンデー上沢」まで残り2週間を切った。最大の課題だった直球の出力は右肩上がりで上昇中。NPB通算70勝右腕が早期に立て直しを図る。【只松憲】