東京V対名古屋 後半、ゴールを決めガッツポーズする東京V山見(撮影・横山健太)

<明治安田J1:東京V2-1名古屋>◇15日◇第6節◇味スタ

東京ヴェルディが今季ホームで初勝利を挙げた。FW山見大登(25)は0-1の後半開始から出場し、今季初ゴールを含む1得点1アシストでチームの全2得点に絡み、勝利の立役者となった。

まず後半18分、自陣でのボールカットからのカウンター。FW染野のパスを左前方で受けると、ドリブルでゴール前まで持ち込み、中を切ったDF佐藤瑶大が寄せきる前に左足シュート。相手の足に触れつつニアポスト際に飛んだグラウンダーボール。名古屋GK武田洋平がセーブを試みたが脇下を抜けた。

さらに10分後、右CKから正確なボールをゴール前に送ると、DF綱島が打点の高いヘディングシュートでゴール右隅にきっちりと送り込んだ。

得点場面を振り返った山見は「マッチアップしている相手が元々のチームメート(G大阪)ってところで、自分のカットインのところは絶対に読んでくるなとおもっていたので、縦にいって打つというのは狙っていました。逆に分かっていたからこそ足が伸びてきたと思うので、うまくディフレクションしてラッキーな形で入った」。

そしてアシストの場面については「相手のストーン(ゴール前でボールをはね返すために配置された選手)の3選手がすごく大きいってところで、そこを超えれば何かが起きると思った。狙い通りかなと思います」。このキックについては頭で合わせた綱島も「ボールがすごく良かったので面を作って、合わせるだけで良かった」と絶賛したほどの精度だった。

「苦しい形でしたけど、やっぱりカウンターであったり、セットプレーとか、流れに関係ないところで得点できたからこそギュ悪天したと思う。そこから次は自分たちのビルドアップのところから得点に持っていったり、そういうところも修正できればいい」

勝利は手にしたが、一方で上を狙っていく上での課題も忘れなかった。

試合後は全治8カ月という膝の重傷を負った関西学院大時代からのチームメート、山田剛綺のユニホームを着てアピール。「今シーズン中に戻ってくれるかどうかギリギリのところだと思うので、やっぱり来年が勝負の年になる。そこでJ2でなく、J1で戦わせてあげたいっていうのがある。そこはチームが勝ち続けないといけないし、そういう場を作ってあげたい」と慮った。

チームはこれで2勝1分け3敗。まだ星は五分になっていない。これで満足することなく、韋駄天(いだてん)ストライカーは上を目指して走る。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東京V】山見大登1G1A!重傷の山田剛綺のユニ着用アピール「勝ち続けてJ1で戦わせたい」