ソフトバンク対日本ハム 6回表日本ハム1死二塁、野村は左越えに適時二塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク2-2日本ハム>◇14日◇みずほペイペイドーム

狙って二塁打が打てるようになりました!? 「開幕4番」に指名されている日本ハム野村佑希内野手(24)が、ソフトバンク戦でオープン戦初打点を挙げた。6回1死二塁、新庄監督の「二塁打指令」に応えるように、左中間フェンス直撃の適時二塁打。この日は3安打の固め打ちで、リーグ制覇への最大のライバルに手ごわさを植え付けた。

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4番らしくなってきた。野村は1点を追う6回1死二塁、杉山の内角直球を力まずに捉えた。打球は左中間フェンス上部に当たる、大きな二塁打。「(ボールの)見え方はずっと良かった。いいあんばいの力の抜き加減とか、その辺を考えながら、うまくできている」と手応えを口にした。

「開幕4番」に指名した新庄監督は、本塁打を目指して力む野村の癖を見越して、「二塁打指令」を出してきた。柵越えにちょっぴり足りない打球に、指揮官は「ホームランを入れられたけど、僕との約束であそこに落としたツーベース。テクニックがついてきました」と大喜び。その上で「落ち着いて打席に立ててますよね。ちょっと後ろ髪が(育成のマイカ)与那嶺君みたいで、たまに間違えるときあるけどね。打席の中では落ち着いてきてます」とジョークまじりにたたえた。

コメントにも風格が出てきた。“狙った二塁打”という新庄節に野村は「(二塁打は)監督指示なので(笑い)」と1度乗っかってから「…パワー不足です」と反省。それでも「打点がついたのは良かった。ホームランなら逆転でしたけど、後ろにいいバッターもいる。うまくつないでいければ」と、いたって前向きにまとめあげた。

初回の三塁の守備でミスも「そこは反省しましたけど次は切り替えて」と、その後2度の好守で投手を援護。開幕まで約2週間。気持ちとプレーが連動し、着実に「開幕4番」への道を進み続けている。【永野高輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】野村佑希「監督指示」フェン直適時二塁打「後ろ髪が与那嶺君みたい」新庄監督大喜び