甲子園練習でナインらを指導する明徳義塾・馬淵監督(撮影・上山淳一)

歴代最多39度目の甲子園となる明徳義塾・馬淵監督が、前年覇者に先制“口撃”を仕掛けた。今大会注目右腕の健大高崎・石垣の話題になったときだ。

「石垣が全然ダメらしいね。ハハハ(笑い)。故障してるの? 投げられるんかな?」

不敵な笑みを浮かべながら、いきなり揺さぶった。相手エースの状態に少し心配そうな表情も見せつつ、「本調子じゃないことは聞いています」と情報収集済み。王者撃破へ、着々と準備を進めている。

今春の練習試合は報徳学園(兵庫)や智弁学園(奈良)といったセンバツ優勝経験校からの白星など9勝1敗。健大高崎は左腕、下重賢慎投手(3年)の登板もありそうな状況だが、対策はバッチリだ。「練習試合で不思議と全部左ピッチャーなんですよ。右投げを出してもらいたいけど、『右でいいのおらんから』と」と得意げに明かした。昨夏甲子園でマダックスを達成したエース左腕の池崎安侍朗投手(3年)ら投手陣が好投しているのも好材料に違いない。

夏は02年に日本一に導いた馬淵監督だが、春は04年4強が最高。「センバツに勝ったことがないから勝ちたい」。注目の初戦は開幕日の18日。連覇阻止で勢いづきたい。【林亮佑】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ】明徳義塾・馬淵監督が前年覇者に先制“口撃”「本調子じゃないことは聞いています」