右翼手の守備に就く阪神佐藤輝(撮影・たえ見朱実)

あるぞライト輝、サード木浪! 阪神がフレキシブルなポジションでカブス、ドジャースとのプレシーズンゲームに臨むプランが浮上した。東京ドームで14日に行われた公式練習中のシートノック。佐藤輝明内野手(26)は本職の三塁をこなした後、右翼の守備に就いた。遊撃の木浪聖也内野手(30)においては、始めから最後まで三塁でノックを受け続けた。

藤川監督は「ご想像にお任せします。そのあたりもチームの作戦ですから」と含みを持たせながら説明。藤本総合コーチは「エキシビションなんでね。試せるところは試してみて」とメジャー球団との対戦で試す可能性を示唆した。

藤川監督は以前から、選手に複数ポジションを守れる柔軟さを求めてきた。メジャー2球団との夢の対決。前日13日には「何かを勝負するわけではないので」と話し、小技封印も明言していた。勝ち負けにこだわらない場だからこそ、開幕に向けてあらゆる可能性を試すこともできる。

実戦で守れば、ともに約2年半ぶりの守備位置となる。佐藤輝の外野出場は22年10月9日のCSファイナルステージ・ヤクルト戦が最後。「できる限りの準備をしていきたい」と力を込めた。

一方の木浪も22年10月23日の広島戦以来、三塁を守っていない。「どこでも守れるように準備しているだけ。打球が速いので、ハンドリングだったりは大事になる。まず捕ってからというのは一番考えることですね」と対策もバッチリだ。

開幕まで残り約2週間。1試合も無駄にすることなく、戦い方の可能性を広げていく。【波部俊之介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】あるぞ「右翼佐藤輝、三塁木浪」掲げる複数ポジション制へ プレシーズンゲームで実践か