【オリックス】活動自粛の山岡泰輔が活動再開へ 小浜球団本部長「彼が強く反省していた」
オリックスは12日、オンラインカジノ利用によるコンプライアンス違反の疑いで活動を自粛していた山岡泰輔投手(29)が13日から活動を再開すると発表した。球団は自粛期間中に本人との対話を通して、強く反省していると判断。当面は大阪・舞洲の球団施設で個人練習を行う予定としている。
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開幕まで16日というタイミングで活動再開が発表された。宮崎キャンプ中だった2月18日、山岡が過去に海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームのトーナメント大会に参加していた事実が発覚。21日に球団が活動自粛を命じてから約1カ月が経過した。山岡は球団を通じ、「みなさまにご心配とご迷惑をお掛けしたことをおわびします。みなさまからの信頼を損ねることになった行動を深く反省しています」と謝罪した。
この日の試合前には小浜裕一球団本部長(57)が取材に応じた。自粛期間中に対面や電話で複数回、本人と対話し「本当にこの自粛期間、彼が強く反省していた。この言葉が当てはまるかわからないですけど、スポーツマンらしい、潔い振る舞いをしていた」と説明。日本野球機構(NPB)とも相談の上、活動再開を決めた。正式な処分については「警察の方に相談にいっているので、それが出てから」とした。
山岡の問題発覚後、NPBは12球団に選手やスタッフの調査を呼びかけ。山岡を含め、8球団で計15人が過去に利用していたことが判明した。ただ、球団や名前は伏せ、対応は各球団に一任。山岡のみが公表された形となっていた。
今後は13日から大阪・舞洲の球団施設で個人練習を行う予定。小浜本部長はチーム合流時期について「体調にもよりますけど、順調にいけば21日ぐらいに戻ってくることができれば」とし、「野球にしっかりと向き合ってほしい」と呼びかけた。
山岡も「これからは野球選手として、1人の社会人として、もう1度みなさまからの信頼を得られる人間にならなければならないと思います。野球ができることの喜びを胸に刻んで、全力を注いで取り組んでまいります」。行動で、マウンドで、信頼を取り戻す。