西武対阪神 3回を終え、坂本(左)とベンチに戻る阪神伊原(撮影・藤尾明華)

<オープン戦:西武1-0阪神>◇11日◇ベルーナドーム

阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)が1軍初先発で4回3安打無失点と好投した。

12アウトのうち10個がフライアウト。右翼手の森下が見失った飛球も含めれば、実に11個も凡飛を打たせた。

なぜフライアウトを取れたのか。

試合後、バッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手(31)に尋ねた。

「あんなにフライアウトになるとは思わなかった」

女房役もさすがに驚いていた。意図的にフライを打たせたわけではないのだという。

フライアウト10個の勝負球は直球4球、スライダー4球、カーブとフォークがともに1球だった。

「やっぱりスピンの利いた真っすぐを投げられるのが特徴だと思う。それがいろいろ利いている。変化球でも結構フライを取れた。タイミングをちょっとズラして、泳がせてフライアウトとかも取れていた。それもやっぱり真っすぐの質が大前提だと思います」

大半の直球は140キロ台前半だった。それでも打者はボールの下をたたき、変化球に泳がされていた。

「フライが取れるというよりは、意図したボールで意図したアウトを取れることが大事。それを膨らませていきたい」

一方の左腕は試合後、この日の投球内容を「良くなかった」と振り返った。良くなくても試合を作れる。ハイレベルな開幕ローテ争いの中で、ドラ1ルーキーが食らいついている。【佐井陽介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】ドラ1伊原陵人はなぜフライアウトを10個も取れたのか 捕手坂本誠志郎の見解は…