ヤンキースのエース右腕コール、トミー・ジョン手術決断「マウンドに戻ることが待ちきれない」
ヤンキースのエース右腕ゲリット・コール(34)が10日(日本時間11日)、自身のインスタグラムでトミー・ジョン手術決断を報告した。
コールは本拠地ヤンキースタジアムでマウンドに上がる写真をアップ。長文でメッセージをつづり「初めてヤンキースのユニホームを着ることを夢見た日から、私の目標はワールドシリーズを制覇することでした。その夢は変わっていないし、それを達成するためにこれまで以上に決意している。今日、この最も権威のある医師からトミー・ジョン手術を勧められた。これはアスリートにとって聞きたくないニュースだ。だけど、私のキャリアが次に進むために必要だ。私は与えるべきものが多く残っている。私はこれからの仕事に全力でコミットします。私は野球が大好きで、マウンドに戻ることが待ちきれません。じゃあね」と投稿した。
9日(日本時間10日)、米メディア「アスレチック」でアナリストを務めるジム・ボウデン氏が、コールがトミー・ジョン手術を進言されたと伝えた。MLB公式サイトなどによると、キャッシュマンGMは同日の試合前に取材に応じ「最悪の事態も覚悟している」と話したという。コールは6日(同7日)のツインズ戦で先発するも3回途中5安打6失点と乱れ、翌7日に検査。前日8日には右肘の状態について「心配している」とコメントしていた。
コールは19年オフに9年総額3億2400万ドル(約486億円)でヤンキースと契約。23年には15勝4敗、防御率2・63を記録してサイ・ヤング賞を受賞した。昨年は右肘の神経の炎症と浮腫で出遅れ、6月に復帰し17試合で8勝5敗、防御率3・41だった。
チームはけが人が相次いでおり、昨季新人王に輝いた先発右腕ルイス・ヒルは右広背筋の張り、通算429本塁打のジアンカルロ・スタントン外野手は両肘の故障で開幕に間に合わないことがすでに決まっている。