2019年9月、甲子園球場でジェット風船を飛ばす阪神ファン

<オープン戦:阪神-巨人>◇9日◇甲子園

新型コロナ禍で休止していた甲子園名物のジェット風船飛ばしが、6季ぶりに限定復活する。

今年2度予定されている検証実験の初日。来場者には専用空気入れが付いた風船(2個入り)が無料配布された。開門と同時に次々とファンの手に渡った。

従来通り、7回裏の阪神の攻撃前に、音楽に合わせて一斉に飛ばされる。休止期間中は、点滅自在のLED照明によるグラフィックで風船が上に飛んでいく様子を表現。笛の音も流して「模擬ジェット風船」の演出を続けてきた。

ファンは19年シーズン以来の「本物」復活に歓迎の声が多く上がった。

一方で、意外にも反対論が根強くある。もともとは口で空気を吹き入れる仕様だった。他人の唾液がついた無数の風船が頭上を舞うことに、嫌悪感を示す人は多かった。「唾液爆弾」との揶揄(やゆ)もあった。

今回配布されたものは、付属のポンプで空気を入れる仕様になっており、唾液の心配はない。ただ、来季以降に本格復活した場合、非公式の風船に、口で空気を入れる客がいないとも限らない。SNSで反対を表明するファンはそこに「疑念」を抱いている。復活に向けては「必ずポンプを使うというルールを守ることが大前提」という声が一定数あった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】「唾液爆弾」はこりごり…甲子園ジェット風船の完全復活にはルール順守がマスト