阪神対DeNA 9回表DeNA2死一、三塁、代打勝又は右前適時打を放ち勝ち越しに成功。投手島本(撮影・加藤哉)

<オープン戦:阪神4-5DeNA>◇8日◇甲子園

7年目のDeNA勝又温史外野手(24)が覚悟をにじませた。2軍から1軍昇格ではなく、ゲーム参加という立場で4日のロッテとのオープン戦(横浜)から1軍に合流。4試合目となったこの日は同点の9回2死一、三塁の場面で代打で登場し、阪神島本の2球目フォークを右前にはじき返した。

決勝適時打となる一打に一塁ベース上で満面の笑みを浮かべた勝又は「ゲーム参加で来ているので、他の選手より結果残したり、アピールしないといけない立場。結果を残すしかないので、必死にという気持ちだけでした」と食らいついた。

B班の鹿児島・奄美キャンプでは、とにかく練習量にこだわった。1日、1000スイングを最低限の目標に設定し、足りなかった場合はホテルに帰ってから振り込んだ。「自分のできる限りの体力の練習量を、ずっと毎日妥協せずにやろうという、それだけでした」とやり通した。

外野手は筒香、桑原、佐野、神里、関根、蝦名、梶原、度会ら12球団でも屈指の激烈なポジション争いの様相を呈す。投手としてプロ入りも21年に戦力外通告を受けて野手転向した勝又にとって、今季にかける思いも危機感も人一倍感じている。「今年ダメだったら多分クビ。終わった時に1ミリも後悔が残らない野球人生にしたいので、全力で毎日やるしかないです。僕は信じて練習するだけなので。不安になったらその分練習して自信を持てるように。それでも不安ですけど、やるしかないので、そこは自分との戦いだと思います」。信じて戦い続ける。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】勝又温史が覚悟にじませる決勝打「今年ダメだったら多分クビ。後悔が残らない野球人生に」