楽天対西武 8回表西武無死、左前打を放つ仲田(撮影・横山健太)

<オープン戦:楽天2-3西武>◇8日◇静岡

西武の西口文也監督(52)が8日、仲田慶介内野手(25=ソフトバンク)について「まずは支配下っていうところをね」と言及した。普段は選手の入れ替えなどを「言わないからね」と華麗にスルーする指揮官が、開幕3週間前のこの時期に自身の口から「支配下」のフレーズ。背番号140の育成選手が、それだけの存在になってきた。

オープン戦の楽天戦で4打席で全出塁した。相手の開幕投手、左腕の早川から右打席で四球、安打。「実戦に入って左打席で立つことがけっこう多くて、右打席でもしっかり打てるとアピールしたくて」。救援右腕たちからも左打席で四球、安打。第4打席はカウント2-2から遊撃頭上へライナー性を放ち「勝負球をしっかり打てました」と、内容も見事だった。

ソフトバンクからの育成再契約の打診を断り、西武で勝負をかける。外崎の三塁コンバートに伴う二塁手争いで、キャンプから先頭集団にいる。とはいえ、この日は三塁スタメン。5、6日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では途中出場で、二塁と遊撃を守った。首脳陣は、今はあえて二塁起用に固定していない。

それでも、不安がらず「1日1日全力でやるだけ」と言う。そのひたむきな姿勢に、西口監督は「分かるでしょ? (打席で)かかりまくってるのが」。積極的な姿勢で脚力をアピールし、背番号を軽くして「3・28」開幕へ-。ネット裏の他球団関係者たちは、すでに仲田を1軍戦力の前提でチェックしている。【金子真仁】

◆仲田慶介(なかた・けいすけ)1999年(平11)7月25日、福岡市生まれ。福岡大大濠では2年春からベンチ入りし、3年春にセンバツ出場。福岡大入学後から両打ちに転向。21年育成ドラフト14位でソフトバンク入団。24年3月に支配下選手登録され、4月2日ロッテ戦でプロ初出場。1軍では24試合に出場するも、オフに戦力外。ソフトバンクとの育成再契約を断り、西武と育成契約を結んだ。175センチ、74キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸700万円。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【西武】仲田慶介、脚力アピールで二塁手争い先頭集団に「まずは支配下」西口監督も積極姿勢評価