新潟対東京V 前半、右足を振り抜きゴールを決める新潟長谷川(撮影・大島享也)

アルビレックス新潟のMF長谷川元希(26)が、J1リーグ戦で自身初の2試合連続ゴールをマークした。8日の東京V戦(2-2)に先発し、0-1の前半42分に相手のクリアボールを右足ボレーでゴール左隅に突き刺した。加入2年目でリーグ通算3点目。昨季の移籍後の初ゴールは左足ミドル、前節2日のC大阪戦はヘディングで、右足でのゴールは今回が意外にも初めてだった。

ここまで、その強烈な右足シュートは鳴りをひそめていた。前所属のJ2甲府では21年が36試合7得点、22年が40試合8得点、23年が39試合7得点。2桁得点には届かなかったものの、コンスタントにゴールを決め続けた。甲府での通算22得点の内訳は右足17点、左足3点、ヘッド2点と、利き足での得点が全体の77・3%を占めていた。

前節に続いて、そのゴールは勝ち点3に直結しなかったが、今季はハイプレスの先導役としてもスピード感のある動きが目を引く。このままゴールを積み重ね、自身初のシーズン2桁得点に期待だ。

チームはJ2に降格した17年(6戦未勝利)以来の開幕5戦未勝利。ただ、クラブJ1ワーストの開幕8戦未勝利を喫した10年は、就任1年目の黒崎久志監督の下、ブレずに戦い続け、最終的に9位に浮上した。今季はセットプレーなど一瞬の隙を突かれて失点するケースが目立つが「課題を修正して次につなげたい」と樹森監督。巻き返す時間は残っている。

【石川秀和】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【解析料理】新潟MF長谷川元希の「右」が初めてさく裂 開幕8戦未勝利から巻き返したことも