シート打撃練習に登板する金丸(撮影・森本幸一)

中日ドラフト1位金丸夢斗投手(22=関大)が8日、ナゴヤ球場の2軍全体練習でシート打撃に初登板した。

予定の30球を打者5人に投じ、結果は安打性1本、2四球ながらも全球打者にタイミングを合わされることなかった。「(打者相手は)久々だったので完璧を求めてはいなかったが、きょうは50~60点」。自己採点は厳しめだったが、注目左腕が実戦デビューへ大きく前進した。

捕手の真後ろには同い年の高橋宏や松木平が陣取る中、プロで初めて打者と対峙(たいじ)した。3年目の浜に対し、初球はストレートでファウル。1球ボールの後、カーブで追い込み、変化球で遊ゴロに打ち取った。続く川上はスプリットで空振り三振。3人目のモニエルには四球を与え、ここで最初のイニングを終えた。

2イニング目の先頭・福元に変化球を三遊間に運ばれ、グラウンド内に「ヒット!」の声が響く。さらに2度目の対戦となった浜にファウルで粘られ、2つめの四球を与えたが、計30球でストレートの最速は148キロ。全球種を投げ、タイミングを合わされたボールはなかった。

「ストレートは思ったよりよかったが、まだ感覚を取り戻せていない。自分のベストの状態にできるだけ早く持っていって、実戦を迎えたい」。

昨年5月に発症した腰痛再発を回避するため、慎重な調整が続いたが春本番を目前に急上昇の気配だ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】ドラフト1位金丸夢斗がシート打撃初登板 「50~60点」辛口の自己評価