大谷翔平の兄・龍太監督「能力を100%引き出すのがベスト」指導哲学語る
<JABA東京大会:トヨタ自動車東日本3-1茨城トヨペット>◇8日◇神奈川・等々力球場
ドジャース大谷翔平投手の兄・龍太監督(36)が率いるトヨタ自動車東日本が、白星発進した。
試合後の一問一答は以下の通り
ー試合前にはどんな声かけをしたか
今日というよりかはキャンプやオープン戦始まっていく中で、まずは他のチームに弱い姿を見せず、温かい姿を見せていこうよと。後はベンチワークとかにも通ずるんですけれども、全員が試合に入り込む。必ず全員が当事者になる。傍観者を作らない。そこはもう徹底して言ってます。もう1個が最後はもう全力疾走、全力プレー。ここでしっかりと応えていく。その3つは選手に伝えさせてもらいました。
-掲げた3つの出来は
やっぱり初戦でかなり硬かったかなという気もするんですけども、ちょっとまだ自分の出し切れてないかなというところは見て取れた。そこもちょっと初戦なので、今日はしょうがないかなっていうところですけど。明日以降見せてくれるじゃないかなと思います。
-キャンプどれぐらいやりましたか
キャンプは約1カ月ほど行かせてもらいました
-場所は
三重の熊野と静岡の掛川です。
-オープン戦は何試合しましたか
大学生と3試合やらせてもらいました。
-監督の難しさをどう感じてますか
自分が何か言ったことが、チームがあっちに行ったり、こっちに行ったりとするのもあると思う。言葉はすごく気を使いながらじゃないですけど、考えてしゃべるようにはコーチの時よりもしてるかなと思います。
ー指導哲学は
やりたい野球とかよく言われるんですけども、そこは正直あんまり僕はなくて。今のチームに本当にフィットするというか、どうやったら彼らの能力を100%出して、今のベストが出るかなっていう。全然始まったばっかりなので、まだコレ!というのはないんですけども、そこは常にやっぱり考えてやってやっていきたいなとは思ってます。
◆大谷龍太 おおたに・りゅうた。1988(昭63)3月20日生まれ、奥州市出身。前沢高を卒業後、水沢駒形野球倶楽部、四国IL・高知を経て、12年にトヨタ自動車東日本へ加入。コーチ兼外野手としてプレーし、18年には都市対抗に出場。22年からはコーチに専念していた。187センチ、90キロ。右投げ右打ち。
◆トヨタ自動車東日本野球部 12年春、関東自動車工業野球部として岩手県野球連盟に登録された。静岡県で活動していた関東自動車工業野球部は05年に休部したが、12年春に岩手工場がある金ケ崎町で復活し、四国ILでプレーしていた大谷龍太ら選手13人でスタートした。12年夏にはトヨタグループ2社との統合によりトヨタ自動車東日本となった。18年に都市対抗出場。出身のプロ野球選手は13年西武ドラフト5位の山口嵩之投手。本社所在地は宮城・大衡村。金ケ崎町には岩手工場、グラウンド、合宿所がある。