【DeNA】開幕投手・東克樹の新フォームの弊害が露呈「かなりエラー起こしていた」残り3週間
<ピンポイント>
<オープン戦:阪神6-0DeNA>◇7日◇甲子園
新フォームの弊害が露呈した。開幕投手に決定しているDeNA東克樹投手(29)が精彩を欠いた。1回1死一塁、阪神前川に先制2ランを浴びると、3回には連続四球と左前打で無死満塁のピンチを招いたまま降板。予定通り63球を投げて、3回途中4安打4失点2四球と不安を残した。「データ的にメカニックの部分でかなりエラーを起こしていた」と振り返った。
メカニックのエラーとはリリースポイントの高さ。23年、24年とリリースポイントを下げ、身体を横方向に使う「横振り」のフォームで2年連続2ケタ勝利を挙げた。今季はさらなる進化を求めて、動作解析施設を訪問。平均球速を上げるために、着地する右足のヒザの屈曲角度を「山本由伸投手のようなピンとした感じに」と修正した。
しかしその影響で過去2年と比べてリリースポイントが約10センチ、高い位置に。「スピードを上げていく弊害でいろんなエラーが出ていた。(身体の使い方が)縦振りになってしまってたかなと。制球も今年は苦労しているので、引き出しを使ってフォームを修正していきたい」と登板後にブルペンで40球追加で投げ込み、課題と向き合った。
今季実戦初登板の1日中日戦でも制球が乱れ、この日と合わせて3回0/3を6失点3四球。2月末には体調不良にも見舞われ「どうなるかわからないですけど、立場的にも間に合わせてシーズンやり抜かなければならない。1日1日の練習を大事にしていきたい」と危機感を募らせた。開幕まで3週間。過去の引き出しをフル活用して間に合わせる。【小早川宗一郎】
▽DeNA大原チーフ投手コーチ(東について)「着地足の投げる時のタイミングのズレが大きい、一致しないという違和感は伝えました。(残り登板数は)本当に悪いようではイニング稼がないで、3試合投げる可能性も0じゃない」
▽DeNA三浦監督(東について)「ちょっとピリッとしなかったけど、原因ははっきり分かっているので、次回登板くらいから少しずつマシになっていくと思います」