28番の番号札を読み上げる常葉大菊川・橘木主将(撮影・白石智彦)

<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日

第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が7日、大阪で行われた。2年ぶり6度目出場の常葉大菊川からは、石岡諒哉監督(35)と橘木千空主将(3年)が出席。大会第5日の第2試合(22日午前11時半開始予定)で、3年ぶり7度目出場の聖光学院(福島)との対戦が決まった。まずは、13年以来12年ぶりとなる春の甲子園勝利を目指して準備を進めていく。

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2年ぶりとなる春の大舞台に向け、より一層気が引き締まった。常葉大菊川の橘木主将が抽選を終えると、その2分後に聖光学院が隣に並んだ。センバツ出場決定から42日。いよいよ、初戦の相手が決まった。同主将は「やってやろうという気持ちが強くなった」と気持ちを高ぶらせた。

冬からの成長を示す相手に不足はない。聖光学院は01年夏の初出場を皮切りに春夏通算25度の甲子園出場を誇る。昨秋の東北大会では準々決勝で仙台育英、決勝では青森山田と強豪校を1点差で破り優勝。粘り強さに加えて、俊足の選手も多く機動力や小技も光る。橘木は「東北王者で、甲子園の戦い方もよりわかっている」と警戒。その上で「自分たちの持ち味である積極的なプレーで真っ向勝負したい」と目を輝かせた。

前回出場の経験も生かす。大会第5日の第2試合は、専大松戸(千葉)に初戦で敗れた23年春と同じ日程となった。指揮官は「ホテル生活が長くなるので、どう(初戦に)持っていくかが大事。何をしに来たのかを浸透させながら、日々、状態を上げて試合に入れればと思う」と話した。

地元に残ったメンバーも抽選結果を受け、決意を新たに練習。菊川市内のグラウンドでノックなどで汗を流した。背番号1を背負う佐藤大介投手(2年)は「初戦の日、対戦相手も決まって、もう1度引き締めてやろうという中で元気よくやれたと思う」とうなずいた。約2週間後となった本番を見据え、戦闘態勢を整えていく。【前田和哉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ】常葉大菊川12年ぶり春勝利へ相手に不足なし「真っ向勝負」初戦は東北王者・聖光学院