【センバツ】青森山田・菊池伊眞主将、東北の底力で「先輩の歴史を塗り替えたい」初戦は沖縄尚学
<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日
第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われた。2年連続4度目出場の青森山田は大会第2日第3試合で、2年ぶり8度目出場の沖縄尚学と対戦する。
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プレッシャーをはねのけ、先輩たちを超える。菊池伊眞(いっしん)主将(3年)は「先輩の歴史を塗り替えたい」と並々ならぬ覚悟を示した。昨夏の甲子園は1学年上の橋場前主将が率いて同校初の4強入り。その瞬間、菊池はある光景を思い出した。前主将とは青森山田シニアからともにプレーし、21年に日本リトルシニア選手権で東北勢初の全国制覇を成し遂げた。当時の主将が橋場で、翌年主将となった菊池が、同大会2連覇を達成して歴史を塗り替えた。
「超えなくてはいけない」という力強い言葉の裏には抱えるものもある。「史上初を成し遂げた次の代は正直、プレッシャーもあります」と吐露。それでも迷いはない。「この結果を超えない限りは自分たちの力を証明できないので、一戦必勝で日本一を目指したいです」と意気込んだ。
東北の底力をみせるときだ。初戦の沖縄尚学は雪国青森と打って変わり、雪とは無縁。センバツ初出場の05年の初戦も同カードだったが、3-16の大敗を喫した因縁の相手だ。「限られている環境の中で最大限のことをやってきたので、雪国だからという言い訳はせず、真っ向勝負で挑みたいです」と力を込めた。歴史を塗り替えるために、東北の強さ、雪国の強さを結果で示していく。【木村有優】