【センバツ展望】優勝候補の横浜は最激戦ブロックへ 東洋大姫路も初制覇へいばらの道
<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日
大会第2、3日に初戦が行われるBブロックが、注目の激戦区となった。昨秋の明治神宮大会を制した優勝候補の横浜を筆頭に、春夏通じて全国V経験のあるチームが沖縄尚学、西日本短大付、山梨学院、天理と5校も名を連ねた。市和歌山、大垣日大も決勝進出の経験があり、青森山田も前回大会8強、昨夏の甲子園は4強入りと実績、実力のある強豪校が集中した。
高校生屈指の好投手・阪下漣投手(3年)と破壊力抜群の打撃力を誇り、優勝候補の一角に挙がる近畿王者の東洋大姫路にとっても、いばらの道が待っていそうだ。初戦は21世紀枠の壱岐と対戦。勝ち上がれば2回戦は明治神宮大会準Vの広島商と対戦する可能性は高い。準々決勝の対戦相手は近畿準Vでリベンジに燃える智弁和歌山が有力だ。好投手が複数いるが、消耗戦が続くことは必至だ。
連覇を狙う健大高崎は、優勝メンバーで最速158キロ右腕の石垣元気投手(3年)が健在。初戦でいきなり四国王者の明徳義塾と対戦が決定。他にも創部3年目ながらノーサイン野球を駆使するエナジックスポーツや、昨夏独特のダンス応援が話題となり夏8強入りした滋賀学園も不気味だ。
新基準の低反発バットが導入されてから2年目のセンバツ。昨春はわずか3本塁打にとどまったが、各校工夫を重ねて攻略したチームも増えてきた。都道府県別最多12度の優勝を誇る大阪勢が98年ぶりに不在の大会でどんなドラマが起こるのか。開幕が待ち遠しい。【アマチュア野球担当=古財稜明】