なぜ?センバツ出場の横浜、東京6大学野球の東大と練習試合 東大主将「大学生の意地見せたい」
<練習試合:東大-横浜>◇7日◇東大グラウンド
第97回センバツ高校野球大会(3月18日~30日、甲子園)の組み合わせ抽選会から約6時間後…、東京都文京区の東大グラウンドで、センバツに出場する横浜(神奈川)と大学生の練習試合が始まった。
きっかけは、東大の選手たちからだった。東京6大学リーグでなかなか勝ち点をつかめない中、同リーグの他5チームの速球派投手をどうやって打ち崩すか。秋季リーグ戦終了後、主将に就任した杉浦海大捕手(4年)は、母校・湘南(神奈川)の川村靖監督に相談した。その中で、横浜と練習試合をしてみてはどうかと提案され賛同。湘南は毎年、横浜と定期戦を行っており、同監督を通じて横浜にオファーし実現した。
横浜は昨季の明治神宮大会優勝チームだ。杉浦は「ウチは6大学で最下位が定位置になっている。周りから見たら、高校生の最強と大学生の最弱みたいな捉え方をされていると思う。そこで、何とか大学生の意地を見せたい。『6大学野球、なめんなよ』と思わせたい」。この日は登板予定がないエース渡辺向輝投手(4年=海城)は「ここで勝たないと大学生としての面目が立たない。勝ちたい」と、意気込んだ。
試合は午後2時開始を予定していたが、現在テスト期間中の横浜の到着が遅れて、同3時開始に変更となった。500人収容の東大グラウンドは試合開始前から満員に。立ち見客も出るほどの盛況ぶりだ。杉浦は「オープン戦でもこんなに観客は入らない。オファーした身としては、かなり驚いています」と、気合を入れていた。