ウオームアップする阪神高寺(撮影・宮崎幸一)

阪神藤川監督(44)が、高卒5年目の高寺望夢内野手(22)の“強心臓っぷり”を絶賛した。前日5日の中日戦(甲子園)の三塁守備でフェンス際の飛球を捕れず、悪送球も記録。だが、この日の甲子園での全体練習を視察した指揮官はその姿に目を細めた。「昨日2つほどミスをしたけど、あっけらかんとした性格で、サバサバしているのはいいなと。ミスを引きずらないのが彼の良さ」。

若手選手はミスを引きずり、その後のプレーに影響することもある。ただ、指揮官は春季キャンプでMVPを獲得したホープは、ひと味違うとみる。「ファンの方々にも安心感を生んでくれるんじゃないかなと。思いも寄らぬプレーをしたり。面白い選手なんじゃないかな」。高寺は「エラーとかミスをしたらその試合後に反省して、持ち込まないように、新しい気持ちでやっています」とサラリと話した。

この日は高寺も含め、フリー打撃練習前に内野手はマシンを使用したハイボールのフライ練習や、外野手もフェンス際の打球処理の練習に精を出した。指揮官は「(甲子園を)高校野球に明け渡すし、使える時間も限られてますから。自分たちも確認しておかなければならない。凡事徹底ですね」と開幕へ向けた準備に余念はない。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】高寺望夢“強心臓っぷり”藤川監督絶賛「サバサバしているのはいい」前日ミス引きずらず