【柏】4節終えて首位、指揮官が明かす「相手を見てプレー」の各選手の判断が的確な理由とは
4試合を消化して首位に立った柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督(50)が6日、鹿島アントラーズ戦(8日、三協F柏)を前に取材に応じ、選手の判断と戦術浸透に手応えを口にした。
柏は3連戦で川崎フロンターレには引き分けたが、セレッソ大阪、浦和レッズに勝利。4試合消化しての首位は17年6月の第16節以来、8季ぶりだ。
指揮官は「プレシーズンから感じていた良い感覚が先週も続いていた」とし「選手たちが新しいプレースタイルを吸収しようと意欲的に取り組んでくれている。勝利に飢えている選手たちの感情も大きく影響したとも思う」と話した。
今季、各選手から口に出るのは「相手の出方を見てプレーする」という言葉。どのチームも理想に掲げることだが、柏は短期間で、ピッチに立つ各選手の瞬時の判断力とチーム全体で描く絵を合致させている。
リカルド・ロドリゲス監督は、対戦相手によってゲームプランこそ若干変わるも、ベースのコンセプトは変わらないと強調した上で、こう続けた。
「的確な判断をするために、どこにスペースがあるか、フリーの仲間がいる傾向があるのか、相手の組織でどこが狙いどころなのかを、可能な限り分かりやすく選手たちに伝えることをしてきました」
日々の練習で「適切な判断なのか、そうではないのか」を継続的に伝え、映像を使った試合の振り返りのミーティングも実施。ピンポイントで個別に映像を使ったフィードバックをすることもあるという。
「映像を使った方が選手には伝わりやすい。そういう意味ではフィードバックのミーティングをとても重要視しています。トレーニングの積み重ねによって、選手はどの判断を下さなければいけないか、ヒントを得た上で容易にいい判断を続けることが出来ていると思います」と話した。
指揮官の分かりやすい落とし込みと、各選手の理解力の速さが重なり、短期間で結果が伴っている。
次節は3連勝中の鹿島アントラーズ戦だ。相手は今季から鬼木達監督が就任し、選手の長所を生かし勝ち点を積み上げている。
リカルド・ロドリゲス監督は「強度の高い守備をしてくる。局面局面のボール奪取力が多い選手がそろっている。局面での1対1の戦いが続く展開になる。そこをどう打開するかが重要なポイント」と話した。