日本ハム対西武 4回裏日本ハム1死一、二塁、右越え逆転3点本塁打を放ち生還するマルティネス(撮影・河田真司)

<オープン戦:日本ハム3ー2西武>◇5日◇エスコンフィールド

日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(28)が4回、右翼席へ今季実戦1号となる3ランを放った。「アリエル・マルティネスがここにいるんだと、そういう存在感を見せることができるいいホームランだったと思います」と少し安堵(あんど)したものの、「チームはベンチのメンバーも含めて本当にみんなの状態が良くて、誰かが出たら絶対に誰かが活躍する、そんな状況だと思う。今日たまたまそれが僕だった」と、チーム内の競争の激しさを実感している。

昨年の開幕戦に「4番一塁」で出場したマルティネスだが、今年はポジション争いの真っただ中にいる。一塁は開幕4番を明言されている野村佑希内野手(24)、DHは主砲のフランミル・レイエス外野手(29)らと争う。「開幕スタメンで出たいし、それを糧に、シーズンを通して活躍できる選手になりたい。僕が唯一こだわってる数字は143試合出場です」。そう話すマルティネスにとっては、チームメートよりも結果を残し、アピールするしかない。

だが、「ポジション争いのライバルが多い…」と報道陣に問われたマルティネスは、キッパリという。

「僕にとってファイターズにライバルはいないと思っています。僕のライバルは相手チームの選手たちです」

凡退しても仲間に球種や相手投手のボールの状態を伝え、レイエスが死球を受ければ心から心配する。ファンやチームメートに愛され、新庄剛志監督(53)に信頼される“グワチョ”。開幕スタメン争いの結末はわからないが、大切な戦力であることはすでに誰もが認めている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】マルティネス「僕のライバルは…」一塁を野村佑希、DHをレイエスらとポジション争う