【欧州CL】リバプール、ワンチャンス生かしパリSGに1-0先勝 遠藤航クローザーで無失点貢献
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):パリSG0-1リバプール>◇5日(日本時間6日)◇ラウンド16第1戦◇パリ
リバプール(イングランド)がアウェーでパリ・サンジェルマン(フランス)に1-0と先勝した。試合開始から86分を攻め続けられながら、後半42分に途中出場したMFハーベイ・エリオット(21)が決勝点を挙げた。
前半からパリSGの怒濤(どとう)の攻撃を受け、シュートの雨あられ。20分にはCKを起点に最後はFWクワラツヘリアにコントロールシュートを決められるが、VAR判定でオフサイド。パスを受ける際にかかとがわずかに出ていた。運に味方された。
ピンチの連続となるが、ブラジル代表GKアリソンが神セーブを連発した。同29分にはクワラツヘリアのシュートを、同30分にはデンベレとの1対1を止めた。同37分にはクワラツヘリアに突破を許し、ゴール隅を突いたシュートを右手を伸ばして阻んだ。リバプールは防戦一方で前半のシュート数はゼロ。対するパリSGは12本だった。
我慢の時間が続く。後半9分、FKからクワラツヘリアに強烈なシュートを打たれたが、ここもアリソンが左に跳んで指先でゴール外へずらした。
均衡を保ったままの後半34分、MFフラフェンベルクに代えてMF遠藤航を投入。クローザーとしてアンカーの位置で守備固めを担った。
直後の後半35分、パリSGの19歳新鋭FWデュエが左からのカットインシュートで右足シュート。遠藤がニアサイドを切る中、シュートはファーサイドへ鋭い弾道となって飛んだ。またしてもアリソンが左に跳んでのファインセーブ。同39分にもデンベレからのシュート性の鋭いクロスが入ったが、アリソンは右に跳びながら難しいショートバウンドを右手のパンチングでクリアした。
そして後半42分、ここまで守り抜いたリバプールがワンチャンスをものにした。アリソンからのロングボールを最前線のFWヌニェスが競り勝ちボールキープ。右のスペースへ走り込んだエリオットがパスを受け、左足ワンタッチでゴール左隅へ流し込んだ。パリSGドンナルンマの手に触れたが、ボールの勢いが勝った。エリオットは投入からわずか1分、ファーストプレーでゴールを奪ってみせた。
その後チームは落ち着いてボールを回し、巧みに時間を使う。遠藤は中盤の底でボールをさばき、相手ボールとなれば素早い対応で守備ブロックを築いた。後半50分にはデュエにドリブルで持ち込まれたが、ここは遠藤がシュートブロック。しっかり中を閉じた。
シュート数は2本対28本。圧倒的に試合の主導権を握られながら、リバプールが試合巧者ぶりを発揮。1点のリードで11日(日本時間12日)のホームでの第2戦に戻ることとなった。