山本由伸4回4安打2失点 貫禄たっぷりのピッチング披露 好不調の原因を明確に把握改善出来る
<オープン戦:ドジャース4-2レッズ>◇4日(日本時間5日)◇アリゾナ州グレンデール
今季の開幕投手を務めるドジャース山本由伸投手(26)が、貫禄たっぷりのピッチングを披露した。4日(日本時間5日)、レッズとのオープン戦に先発し、4回4安打2失点。1イニング目こそ長打2本を含む3安打を浴びたが、その後は落ち着いて投球した。「2回、3回、4回と少しずつ調子を上げられて、テンポよく投げられたので良かった」。4回を47球でまとめ、3月18日のカブスとの開幕戦へ弾みをつけた。
迷いのない、自信を感じさせる投球だった。「落ち着いてできているのが一番。自分のボールが良い、悪いっていうのがしっかり分かって投げられてますし。去年はいいボールを投げられても、ちょっと『?』がつくような。ダメな球を投げても自分のどこかが悪いのか、ボールとかマウンドとか、ピッチクロックとか、いろんな状況の違いがあった」。2年目の今季は、オリックス時代と同じように好不調の原因を明確に把握し、改善出来る。「それがいいところかなと思います」と手応えを口にした。
直球の平均球速は96・1マイル(約155キロ)と、3月初旬の時点で昨年を上回る。立ち上がりに課題を残したが、3回途中から4回にかけては、低めに制球されたスプリットで3者連続三振。「スプリットも変化球も前回よりもよく投げられた」と収穫も十分あった。
この日は大谷、佐々木ら日本人3選手が出場し、東京開催の開幕シリーズに向けて順調に調整した。「同じチームで3人の日本人選手がプレーすることは、野球ファンの方もすごく喜んでいただけることかなと思います。僕はもう、とにかく全力でこれからも頑張っていきたい」。次回登板は中5日で10日(同11日)のダイヤモンドバックスとのオープン戦となる予定。最終調整を経て、日本で開幕マウンドに上がる。(グレンデール=斎藤庸裕)