オープン戦・ドジャース対レッズ レッズとのオープン戦に登板し力投するドジャース佐々木(撮影・菅敏)

<オープン戦:ドジャース4-2レッズ>◇4日(日本時間5日)◇アリゾナ州グレンデール

ドジャース佐々木朗希投手(23)がオープン戦初登板で、3イニングを2安打2四死球5三振無失点の投球を見せた。

先発の山本由伸投手(26)に次ぐ2番手で5回から登板。5回は1死一、二塁、6回は2死二、三塁とピンチを背負ったが、最速99・3マイル(約160キロ)を計測した直球にスライダーなどを交え、ホームを踏ませなかった。3イニングで46球を投じた。

【佐々木の一問一答は以下の通り】

-デビュー戦での正直な気持ちは

「登板前、すごくワクワクした気持ちと不安がどっちもあったんですけど。マウンドに立ってから集中して、雰囲気だったりをかみしめながら投げることができました」

-99マイルが出ていた。アドレナリンか、メカニック的な部分か

「どちらももちろんあると思うんですけど、メカニック的なところで、キャンプ中に(ピッチング)ラボに入って。もう1回自分が何ができてないとか、そういうところをもう1回洗い直して。その中でどうやっていこうかっていうところで、まだ始めて少しですけど。いい方向には来てると思うので、継続してもう1段階上げていけたらなと思ってます」

-ラボでのピッチングコーチの指導は大事か

「もちろんこのオフ取り組んで来た上での課題だと思いますし、あとは自分の中で感じるものもあって。その中でピッチングコーチとうまくコミュニケーション取りながら、お互い意見をすり合わせながら、いま形を作ってるので。その点に関しては今日投げていい方向に来ているのかなとは思います」

-大リーガー相手に通用する感覚は

「もちろん甘いボール自体はやっぱり打たれますし、スプリットもいいところ(高さ)を見逃したりとか、そういうところもあったんですけど。自分のいいボールを投げられたら抑えられたり、押し込めたり、空振りを取れたりっていう、そういう収穫もあったので。その両方を感じられてよかったなと思います」

-ブルペンでウオーミングアップしている時の気持ちは

「思ったより4回表が早く終わってしまったので。もちろんブルペンからゲームに入るっていうことも、そんなに経験がないので。ちょっと落ち着かなかったんですけど、なんとかしっかり準備して入ることができました」

-5回先頭に初球いきなり99・2マイル(約160キロ)

「いい集中力で、いいフォームで、いい強さで投げられたと思います」

-フォームはどこを改善したか

「下半身の使い方です。基本的には」

-大谷と山本と同じ試合に出たことは

「そうですね、僕の登板後には誰も(大谷と山本がベンチに)いなかったので。寂しかったですけど(笑い)」

-登板前に何か言葉は

「いや、特に。あっさりはしてました」

-スピードガンは2023年が一番出ていた。そこに近づけるか、また新たなメカニックを作るか

「いや、もちろん過去のいいところをわざわざなくす必要はないと思いますし。もちろん近づけるところがあったり、また新たに良くしていかなきゃいけないところもあるので。でも実際、試合に投げてみないとわからないところもありますし。自分の良さっていうのはしばらく変わることはないと思うので。それを大事にしながら反復して、反復練習でどうにかしていくしかないかなと思います」

-最速160キロ。球速が収穫か

「前回とマックス自体は2キロぐらいしか変わらないですけど、平均(球速)は明らかに良かったので。コントロールも前回より良かったですし、フォークも良かったので、そこに関しては良かったのかなと思います」

-スーパースターのデラクルスと対戦した(結果は左翼線二塁打)

「まずストライクが最初入らなかったので。そこは2回、3回とイニングの入りにちょっと出力が落ちちゃう部分もあったので、そこを気をつけたいなとは思います」

-日本での開幕は1つのステップと考えるか

「そうですね」

-大船渡は山火事。明るい話題が

「そうですね、まず自分のことを集中してというか、目の前の試合に集中して、自分で準備して。これからもそういう積み重ねでやるしかないかなと思います」

-大船渡に寝具を送ったのは過去の東日本大震災の経験からか

「そうですね。自分なりに考えて、あとは一応足りてるかどうか確認した上で、(寄付)させてもらいました」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 佐々木朗希、オープン戦初登板で5奪三振、最速160キロ「平均は明らかによかった」/一問一答