メッツ千賀滉大、先発で2回2安打無失点 試験導入の「自動投球判定システム」でチャレンジ要求
<オープン戦:メッツ-マーリンズ>◇3日(日本時間4日)◇フロリダ州ポートセントルーシー
メッツ千賀滉大投手(32)がマーリンズ戦でオープン戦初登板し、先発で2回を2安打無失点、2三振と好投した。球数31球中20球がストライクで、最速96・0マイル(約154・5キロ)を計測。今オープン戦から試験導入されているストライク、ボールの自動投球判定システム(ABS)でチャレンジを要求する場面もあった。
千賀は初回、先頭を高めスライダーで見逃し三振に仕留め、次打者をフォーシームで右飛。続く3番ヒルへの初球、外角低めフォーシームがボールと判定されると、帽子を触ってチャレンジを要求。中継ではボールの正確な軌道が分かる3D映像が流れ、判定がストライクに覆った。ヒルには2-2から甘く入ったフォークを左前に落とされたが、続く4番コーナインを三ゴロ。2回は2死から一塁への内野安打を許したが、最後は8番ポーリーを二ゴロに仕留めた。
地元テレビ局SNYは千賀の登板後のインタビュー映像を公開。登板を終えて「いろいろ試したいことも試せましたし、自分の今置かれている状況も確認できましたし、まずケガ無く終えられて満足かなと思います」とコメント。投球のテーマについては「ジャイロのスライダーを安定させることとツーシームが今の課題なので、そこが良かったり悪かったりの感じもしたが、すごい良い感覚だったかなと思います」と話した。