堂安律(2024年9月撮影)

【アウクスブルク=佐藤成】日本代表MF堂安律(26)が所属する5位フライブルクが、敵地で11位アウクスブルクと0-0で引き分けて連勝が4でストップした。右サイドで先発して90分間プレーしたが、得点には絡めず、欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位浮上を逃した。次戦は勝ち点2差の6位ライプチヒと、次々戦は同1差の4位マインツと対戦する。

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試合終了のホイッスルが鳴ると、堂安は両手を膝につき、うつむいて、全身で疲労感を示した。5バックの相手を崩せず引き分け。「DFがそれほど固いイメージはなかった」としつつ「結果としてこじ開けられなかったので、自分も含めてクオリティーの不十分さを感じた」と悔しがった。

タフな戦いだった。前半は守備に奔走。後半は徐々にリズムをつかみ、絶好機を演出したりカットインからシュートを狙ったりしたものの、最後の精度だけ欠いた。「向こうもこっちもチャンスはあった。フェアな勝ち点1かな」と妥当感あるドローには貢献した。

チームも個人も充実のシーズンを過ごす。来季の欧州CL出場権争いに踏みとどまり、自身はリーグ全試合(24戦)出場を継続中。うち13度のフル出場で、既に2000分近くピッチに立つ。8得点4アシストの攻撃力だけでなく、献身的な守備も光る。好調の要因を「1年目の感覚と似たような感じ」。22年W杯カタール大会の2得点をまたいで、ブンデス33試合5得点とブレークした時期に例え「結果がついてきている」と自己分析。一方で「シーズンが終わっていないので何とも言えない」と振り返るのは、まだ先だ。次週から6位のライプチヒ、4位のマインツと上位対決へ。「1試合1試合、準備してきたい」と決意を示した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 堂安律「こじ開けられなかった」5バック崩せず無得点ドロー、フライブルク4連勝ストップ