練習を終え取材に応じる高橋宏(撮影・森本幸一)

初の開幕投手に指名された中日高橋宏斗投手(22)が、一夜明けた3日エースとしての思いを熱弁した。ナゴヤ球場室内での投手練習で調整後、報道陣に囲まれ「1年間の戦いを決める1試合。それくらいの重い試合になる。残り142試合に影響させるくらいの投球を見せたい」と力を込めた。

「毎年狙っていた」という初の大役。昨年の柳、23年の小笠原(現ナショナルズ)の開幕戦での投球を見て「心が揺さぶられた」と話す。「自分が出せる全力を毎イニング出したい」と今年は自分の投球でナインの、ファンの心を揺さぶるつもりだ。

開幕の相手であるDeNAとは通算14試合3勝9敗。舞台となる横浜でも通算5試合で1勝3敗、防御率3・94と得意ではない。だが、過去とは違い不動のエースとしてシーズンを迎える。開幕戦の東だけではなく、毎試合各球団のエース級との投げ合いとなる。「その方が絶対に勝った時のうれしさとかチームに与える影響は大きい。すごくやりがいを感じる」とやる気に満ちている。「自分がまず1勝を」。開幕戦を白星で飾り、3年連続最下位のチームを引っ張ることこそエースの仕事だと理解している。【石橋隆雄】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】高橋宏斗、初開幕投手に熱い思い「残り142試合に影響させるくらい」心揺さぶる投球誓う