【DeNA】バウアーが横浜に戻った2つの理由「迷いは一切なかったです」
お世話になった人たちへの恩返し、そして勝利を欲し、横浜に帰ってきた。2年ぶりに古巣復帰が決まったDeNAトレバー・バウアー投手(34)が3日、横浜市内の球団事務所にてネイビーのスーツ姿に丸刈りヘアで入団会見に出席した。背番号は2年前と同じ「96」に決定。単年契約で年俸、出来高含めて契約総額600万ドル規模(約9億円)になった。
数多くのオファーがあった中で、DeNAに舞い戻った理由とは-。バウアーは2つのポイントを挙げた。「ベイスターズを選ばせていただいた理由としては多くの旧友が在籍していることと、前回球団が大変よくしてくれまして、他に多くのファンや球団の方が私に対してよく接してくれたのでそれが1つの理由です。2つめに勝つことが好きなので勝つことができるチームに行きたいと。昨年日本シリーズを優勝してもっとその目標をかなえられるんじゃないかなと。大事にしているフィロソフィーは野球を楽しんで勝つ。その全てをかなえられる球団はベイスターズしかないと思ってます。なので迷いは一切なかったです」と言い切った。
バウアーは2月27日に来日すると、翌28日からさっそく球団施設DOCKで始動。1軍の名古屋遠征に帯同しなかった強化組ナイン全員に向け「見慣れた選手、新しくベイスターズに来た選手、皆さんにお会いできてとてもうれしいです。いろいろ質問などあれば答えたいと思っているので何でも聞いてください」とあいさつしていた。
20年のサイ・ヤング賞をはじめ、MLBでの実績は申し分ない最強助っ人。電撃来日した23年は加入当初こそ、日米の野球の違いから適応に苦しんだものの、10勝4敗、防御率2・76でチームをけん引していた。
球団とは昨季から定期的に交渉の場で話し合いを重ねてきた。昨季はメジャー復帰を目指してメキシコでプレーしたため、日本からは離れたがメキシコでは昨季、14試合の先発で10勝0敗の好成績を積み上げて年間最優秀投手賞を獲得していた。
◆トレバー・バウアー 1991年1月17日生まれ、米カリフォルニア州出身。カリフォルニア大ロサンゼルス校から11年ドラフト1巡目(全体3位)でダイヤモンドバックス入り。インディアンス(現ガーディアンズ)を経て19年7月にレッズ移籍。コロナ禍のため短縮シーズンになった20年に防御率1・73で最優秀防御率に輝き、サイ・ヤング賞受賞。21年ドジャースへ移籍。23年1月に契約解除となり、DeNAと1年300万ドル(当時約4億500万円)で契約。24年はメキシカンリーグのメキシコシティーでプレーし、10勝0敗でリーグ最優秀投手賞に輝いた。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。