堂安律(2024年9月撮影)

<ブンデスリーガ:アウクスブルク0-0フライブルク>◇2日◇第24節◇WWWアレーナ

【アウクスブルク2日(日本時間3日)=佐藤成】日本代表MF堂安律(26)が所属するフライブルクが敵地でアウクスブルクと0-0で引き分けた。

前節2得点の堂安は右サイドで4試合連続のスタメン。90分間、攻守にハードワークし続けた。

「向こうもチャンスありましたし、こっちもチャンスありましたけど、フェアな勝ち点1かなと思います」

そう淡々と振り返った。前半は5バックで守りを固める相手に苦戦し、なかなか良い形でボールを呼び込むことができなかった。後半はチーム全体が押し上がったことでリズムをつかみ、チャンスも生み出した。

同18分には自身が起点となって素早い攻撃から味方と相手GKの1対1をお膳立て。同24分にはペナルティーエリア手前で絶妙なヒールパスを披露し、相手に倒されて絶好の位置でFKを獲得した。同30分すぎには得意のカットインからシュートを打ち込むなど、ゴールに迫り存在感を示した。

それでも1点が遠かった。3試合連続無失点の相手に「DFがそれほど固いイメージはなかった」としながら「結果としてこじ開けられなかったので、自分も含めてクオリティーの不十分さを感じた」と悔しがった。

チームは5試合負けなし。その間無失点も継続しており、調子の良さが伺える。自身も第21節ハイデンハイム戦のアシスト、前節ブレーメン戦の2得点など、チームをけん引する働きをみせている。「1年目の感覚と似たような感じ。それに結果がついてきている」と好調の要因を分析。「でも今はまだシーズンが終わっていないのでなんとも言えない。終わってから考えたい」と目の前の戦いに集中している。

チームは現在、欧州リーグ出場圏内の5位。来週から6位ライプチヒ(勝ち点差2)、4位マインツ(勝ち点差1)と欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内を争うライバルとの重要な2連戦が控える。「1試合1試合準備してきたい」。短い言葉に決意を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 好調フライブルク堂安律フル出場 アウクスブルクと0-0「クオリティーの不十分さを…」