【阪神】新外国人ヘルナンデス、仲間のバースデーソングにアーチで応える「いいリズム」応援歌も完成
アニモ! モーチョ! 阪神の新外国人ラモン・ヘルナンデス内野手(29)は応援を力に変える。2日、応援団のヒッティングマーチ委員会から自身の応援歌が発表された。「まず1人1人違った曲があることにびっくりした」と驚きの表情を浮かべると「すごくいいリズムで本当に感謝しています。モチベーションになる」と笑顔で喜んだ。
個人の応援歌はプロキャリア10年目で初めてだという。“日本デビュー”となった2月15日の楽天との練習試合(沖縄・宜野座)では外国人汎用(はんよう)の応援歌だった。4日の中日とのオープン戦(甲子園)以降は自身の愛称「モーチョ」と連呼する応援歌を背にプレーする。
「来日初甲子園」となったこの日に29歳の誕生日を迎えた。全体練習中に打撃ケージに入るとチームメートがサプライズで用意したバースデーソングが球場に鳴り響き、選手やスタッフ、藤川監督からも拍手で祝福された。「家族と距離が離れているので皆が家族のように祝ってくれてとてもうれしかった」。陽気な性格ですでにチーム内では人気者。祝福を受けて力がみなぎったのか、「自分がプレーした球場で一番広い」と感じた甲子園でのフリー打撃1スイング目で“バースデーアーチ”を放ち、状態の良さもアピールした。
キャンプは紅白戦を含む実戦15打数2安打で打率1割3分3厘と苦しんだが「沖縄でやってきたことは自分のためになっている」と前向きだ。ここから開幕スタメンをつかむための戦いが本格化。新助っ人は持ち前の長打力に一塁、三塁、外野もこなすユーティリティー性でもアピールする。「監督に言われたポジションで100%の準備をするだけ」。すっかり気に入った応援歌を背に甲子園で特大アーチをかける。【山崎健太】
○…阪神タイガース応援団が新外国人ヘルナンデスの応援歌を作成。曲の冒頭は母国ドミニカ共和国の公用語であるスペイン語で「頑張れ! 」を意味する「アニモ ヘルナンデス」から始まる。最後はヘルナンデスの愛称「モーチョ! 」と連呼する。ラテン系の陽気なリズムで球場全体が明るくなりそうだ。