楽天対広島 3回表広島無死、ドラフト1位の佐々木は右前打を放つ(撮影・加藤孝規)

<オープン戦:広島2-0楽天>◇2日◇倉敷

広島のドラフト1位、佐々木泰内野手(22=青学大)が真価を示した。

「7番右翼」で2試合連続のスタメン。3回の第1打席で、左腕辛島航(34)に2球で追い込まれたが、5球目の外角135キロに逆らわずバットを出した。一、二塁間をライナー性の打球で鋭く抜いて「H」ランプをともした。「追い込まれてからでしたが、しっかりゾーンの球を打ちにいけました。追い込まれてからの打撃も自分の持ち味の1つなので」。スタイルを発揮して、胸を張った。

9回無死一塁では津留崎大成投手(27)の甘い直球を力強く振り抜き、中前に転がした。チャンスを広げて、決勝点につなげた。

1軍初昇格でいきなり先発出場した前日1日は4打席立って無安打(1四球)だった。

「昨日と同じく、1打席1打席必死にやって。昨日は力みがあったので、少し修正して。意識的な部分を変えて入れたのが今日の2本につながったかなと思います。強く外野の間を抜けていくような打球を意識していました」

三塁が本職だが、キャンプ中から外野守備の練習にも並行してチャレンジしてきた。前日は三塁でフル出場したが、この日は右翼と中堅を守った。「秋山さんが声をかけてくださり、ポジショニングのこととかを教えてもらいながらでした。しっかり先輩方を見ながら外野守備も上達していければいいと思う」と前向きに話した。

昨年11月に左肩を脱臼した影響でキャンプは2軍で過ごしたが、1軍で戦う準備はしっかり整えてきた。あとは経験だ。新井貴浩監督(48)は「昨日より落ち着いて、リラックスして打席に入っているように見えました。彼の場合は慣れていくことが大切。ナイスバッティング」と拍手を贈った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【広島】「持ち味」発揮したドラ1佐々木泰は今後も積極起用へ 新井監督「経験積むことが必要」