Sランス日本人3兄弟 伊東純也「カウンターを意識」中村敬斗「次勝ちます」
<フランスリーグ:モナコ3-0Sランス>◇28日(日本時間3月1日)◇第23節◇スタッド・ルイ・ドゥ
【モナコ28日=佐藤成】 スタッド・ランスは、PK戦までもつれ込んだフランスカップ準々決勝から中2日でモナコ戦の臨み、0-3で敗れた。チーム全体の足が重く、5連敗で13戦勝ちなしとなった。日本人トリオは先発し、MF伊東純也(31)は後半28分までプレー、MF中村敬斗(24)とDF関根大輝(22)はフル出場した。
前半は2トップの一角、後半は右ウイングでプレーした伊東は「守備は中でなるべくブロックを組んで、奪った後にカウンターで出ていくというところを意識してやってました」と意図を説明。一方で「失点するとやっぱこのフォーメーションだと厳しいなというのはあります」と先制点を奪われたことを悔いた。
連戦の影響もあり、全体の動きが鈍く、自然と重心も下がった。カウンターの鋭さが足りず、中村、伊東が孤立。効果的な攻撃を仕掛けられなかった。これでチームは13連敗。昨年11月以来勝利がない。伊東は「悪い流れというのはあるので、うまくなんかきっかけがあればいいかなと思うんですけど。ゴールもチームとして多分今流れの中でゴールが取れてないので、そこで1点取れれば大きいかな」と攻撃陣の奮起が不可欠になる。
冬の移籍で加入し、徐々に出番を増やしている関根にとっては貴重な経験となった。相手は欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも出場し、現在も上位争いを繰り広げる強豪。「(南野)拓実くん含めてクオリティーの高い選手が集まってるモナコと、今こっち来て早い段階でやれた」と収穫を口にした。もちろん負けは悔しいし、やり切れないが過ぎたことはない。「(敵地)3連戦終わったんで、1回本当休んで、またリフレッシュした状態で次戦絶対勝てるようにやっていきたい」。
伊東と同様、前半はFWで後半は左ウイングを担った中村は敗戦に悔しさをにじませた。前半に相手DFラインのボールをカットし、伊東の絶好機を演出。後半は左サイドからのカットインでシュートを放つなど奮闘した。それでも敗戦の事実は変わらない。「リーグ戦が残り10試合くらい。今日負けたことで『あー』ってなっているやつはいなかった。次勝ちます」と切り替えている。