南野拓実(ロイター)

<フランスリーグ:モナコ3-0スタッドランス>◇28日(日本時間3月1日)◇第23節◇スタッド・ルイ・ドゥ

【モナコ(フランス)2月28日=佐藤成】日本代表MF南野拓実(30)の所属するモナコが、日本人トリオを擁するスタッドランスに3-0で完勝した。左MFで先発した南野は後半29分までプレーし、チームの勝利に貢献した。

強豪の意地を見せた。今季世界最高峰の欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場したチームの総合力で日本人対決を制した。相手には長く日本を背負ってともに戦ってきたMF伊東純也(31)に加え、新進気鋭のMF中村敬斗(24)、DF関根大輝(22)。南野は敵としてピッチに立ち、「日本人として海外でプレーする、対戦することは素晴らしいことだと思いますし、僕はだからこそ日本人対決は常に燃える。そういう意味で今日は勝ててよかったと思います」と熱い胸の内を明かした。

得点こそ奪えなかったが、存在感は示した。左サイドに張るのではなく、FWの周りを自在に動き回り、気の利いたポジショニングで攻撃を活性化。5バックで固める相手守備陣の突破口を作った。先制点の起点にもなり「動いて何度もスペース、ポケットのところを狙っていくのは効果的な部分ですし、それをチームとしても共有してたので、愚直に続けたからこそ先制点が生まれたのかな」とうなずいた。後半にもカウンターから絶好機を演出するなど躍動した。

シーズン終盤に向けて負けられない戦いが続く。この日の勝利で暫定4位に浮上し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内に。首位のパリサンジェルマンとはやや差があるが、2位のマルセイユとも勝ち点2差と詰まっている。1つでも上の順位を目指す。「チームとしてはもうあと1つも落とせない状況。CLを目指すのであれば崖っぷちなんで。だからこそ今日の試合もすごく重要でしたし、チームとしてこのまま続けていければ」と前を向いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 南野拓実が日本人対決語る「素晴らしいこと」「常に燃える」効果的なプレーで攻撃活性化