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日本野球機構(NPB)の中村勝彦事務局長は28日、オンラインカジノ利用を自主的に申告した12球団関係者の数について「一定程度、時間がたたないと球団もうち(NPB)に出してこないと思う」とし、前日発表の「7球団14人」から増えていないことを明かした。前日27日は7球団に「オリックスを含む」としていた部分を「回答できない」と訂正。オリックスは含まれないとみられる。最初に発覚した同球団の山岡泰輔投手(29)を加えると、利用が明らかになったのは「8球団15人」となる。

野球協約第180条が禁ずる「野球賭博」を申告した者はおらず、NPBは名前の公表や処分は各球団に一任。中村事務局長は「申告段階で罰則がすぐ来る問題ではない。判断は内容を警察などがやってから」と、まずは司法に任せる点を強調した。その上で「すぐ名前が公表となると、練習できなくなる。環境を奪うのは本意ではない。罰はもちろん受けるが、選手の納得する形で。選手に寄り添ってあげないと」と説明した。最初に発覚した山岡のみ、オリックスの判断で実名が明かされた。同事務局長は「非常にかわいそうだなと思う。球団もケアしてくれると思う」と望んだ。

NPBと12球団は、3日の理事会・実行委員会で賭博行為に関する啓発策を話し合う予定だ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 NPB中村事務局長、オンラインカジノ利用選手に「罰は受けるが選手の納得する形で」