フリアン・アルバレス(ロイター)

アトレチコ・マドリードのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(25)が、母国メディアのインタビューでマンチェスター・シティー退団理由について「より重要な試合でプレーしたかった」と説明している。アルゼンチンのオンライン新聞インフォバエのインタビューで話したもようを同メディアが27日に伝えた。

昨夏、今季のスペインリーグの移籍金最高額でマンチェスターCからAマドリードに加入した。序盤こそチームに適応するのに苦しんだものの、今では絶対的なエースにまで成長した。今季ここまでの公式戦39試合すべてに唯一出場している選手となり、チーム最多の20ゴールを記録。スペインリーグ3位、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦および国王杯準決勝進出という好成績を残すチームに貢献している。

今回のインタビューでマンチェスターCとAマドリードについて「多くの試合に出場し、ゴールをたくさん決め、タイトルを獲得した。完璧だったよ。もし残留していたら快適だったと思う。マンチェスターCにはいつも感謝していると言ってきたけど、僕には何かが必要だった。自分の中の何かが、違うチャレンジが必要だと言ったんだ。僕は常にさらなる挑戦をしたいと思っているが、それが何かは分からない。でもこれは僕のキャリアにおける新たな挑戦だ。アトレチコは僕にとって、サッカー選手として最高の自分を見つけるために、さらに成長できる場所だと感じたんだよ」と言及した。

移籍を決断した理由については「より重要な試合でプレーしたかった。前にも話したが、(22~23年シーズンの)欧州CL決勝になぜ出場できなかったかは分からない。準決勝もあまりプレーできなかったけど、そういう試合に出たかったんだ。だから変化について考えるんだよ」とビッグマッチであまりチャンスを得られなかったことを挙げていた。

また、マンチェスターCのグアルディオラ監督との関係について「ペップとの最後の会話は、『2年間で君が我々に与えてくれたすべてのことに本当に感謝している。多くのタイトルも獲得した。君は問題を起こしたり、クラブに迷惑をかけることは一度もなかった。常に全力を尽くしてくれた』というものだった。何の不満もない。感謝の言葉しかないし、クラブに感謝しているよ」とまったく問題がないことを強調した。

一方、Aマドリード加入に関して、パリ五輪で一緒にプレーしたシメオネ監督の三男ジュリアーノ・シメオネに毎日誘われたことを明かし、「チョロ(シメオネ監督)がオリンピックの数日前に話しかけてきて、説得し、クラブについて今のことだけでなく、将来について多くのことを話してくれた。僕はそれを気に入ったんだ」とシメオネ父子から猛烈なアプローチがあったことを明かしていた。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 今季好調のフリアン・アルバレス、マンC退団の理由語る「より重要な試合でプレーしたかった」