キャッチボールをするドジャース大谷(撮影・菅敏)

【グレンデール(米アリゾナ州)27日(日本時間28日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、今季初の実戦となるオープン戦に出場する。28日午後6時05分(同3月1日午前10時05分)から古巣エンゼルス戦に臨み、岩手・花巻東高の先輩・菊池雄星投手(33)と対戦。ロバーツ監督は「1番DH」での起用を明言した。パフォーマンスの進化はもちろん、新たな同僚やスタッフとのルーティンワークにも注目だ。

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「25年版の打者大谷」が、実戦で始動する。今季オープン戦の初出場でいきなり、エ軍の開幕投手を努める菊池と対戦。高校の先輩後輩の顔合わせも注目だが、新たな大谷がどんなパフォーマンスを見せるのか。投打の二刀流で驚異的なシーズンを送った21年以降、オープン戦の初戦では4年連続安打をマーク。ド軍移籍1年目となった昨年は、3打席目で逆方向への本塁打を放つなど、強烈な印象を残した。

メジャー1年目こそオープン戦で苦しんだが、21年以降はOPS(出塁率+長打率)も高い数値を残してきた。調整段階とはいえ、初戦で幸先のいいスタートを切ることはシーズン開幕へ弾みをつける意味でもプラスになる。今季は脱臼していた左肩の手術明けだが、26日(同27日)のライブBPではバックスクリーン右へ本塁打を放ち、万全の状態を示した。また、左肩故障のきっかけとなったスライディングでは、グラウンドに手をつかずに滑る形を披露。走塁でも、新たな打者大谷が見られそうだ。

プレーだけではない。昨年まで一塁コーチを務めていたクレイトン・マッカロー氏(現マーリンズ監督)とは出塁後にヘルメットをぶつけ合うヘッド・バンプがおなじみだったが、新コーチのクリス・ウッドワード氏とはどんなパフォーマンスを見せるのか。また、ストレングス&コンディショニング担当のトラビス・スミスコーチとは昨年、漫画ドラゴンボールZの合体技「フュージョン・ポーズ」などで楽しんでいたが、新儀式が導入されるのか。

5月前後の二刀流復活が期待される今季は、投打で独自の調整が続いている。ロバーツ監督は開幕までに必要な打席数について「既に(ライブBPなどで)10数打席に立っているし、オープン戦でどれだけ打席に立てるかは、それほど心配していない」と信頼感を口にした。毎年、周囲の期待を超えてくる大谷。25年度バージョンが始まる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平が25年初実戦で新パフォーマンス見せるか 28日エンゼルス戦で花巻東の先輩、菊池雄星と