レアル・マドリード戦前に、記念撮影に応じるレアル・ソシエダードの選手たち(2025年2月26日、ロイター)

<スペイン国王杯:Rソシエダード0-1Rマドリード>◇26日(日本時間27日)◇準決勝第1戦◇レアレ・アリーナ

【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)が、所属元のレアル・マドリード戦にフル出場し、果敢にゴールに向かったがゴールは奪えなかった。0-1で第1戦を落とした。第2戦はアウェーで4月1日(日本時間2日)に行われる。

3トップの右ウイングでプレーした久保は、開始早々に決定機を迎えた。前半4分、ペナルティーエリア内でMFブライス・メンデスとのワンツーからゴール右へ抜けだし右足シュート。至近距離からの強シュートだったがコースを押さえたGKルニンに阻まれた。

その後もボールを持てば細かなタッチのドリブルで仕掛けたが、相手は欧州王者Rマドリード。対峙(たいじ)した左DFフラン・ガルシア、ボランチのセバージョスらの密着マークに、思うような突破をできなかった。

プレスキッカーを務め、CK、FKからゴール前へ鋭いボールを送り続けたが、スキのないRマドリードのゴール前を崩すには至らなかった。

後半4分にはクロスボールからFWオヤルサバルが頭でゴールを狙い、その流れから久保は右サイドの角度のない位置からシュートを放ったが、ここもコースを消したルニンによって阻まれた。

1点を追う展開が続く中、Rソシエダードは攻撃のカードを切り、ベッカー、オスカルソンをピッチに投入。イマノル・アルグアシル監督は久保の一発に懸け、最後まで久保をベンチに下げることはなかった。

そして後半追加タイムの50分、左からMFスビメンディがクロスボールを送ると右から久保が走り込み、相手選手に倒された。しかしPK判定はなく、このまま試合終了となった。

RマドリードはエースFWエムバペをベンチから外し、18歳のブラジル人FWエンドリッキを先発起用。その将来性豊かなアタッカーは前半19分、MFベリンガムの自陣からのピンポイントの縦パスから抜けだし、左足で冷静にゴール右隅に流し込んだ。この1点が決勝点となった。

RソシエダードはGKレミーロがファインセーブを連発。ビニシウス、ベリンガムらスター選手たちの決定的なシュートを神懸かり的なセーブで阻み、最少失点にとどめた。

次は1カ月先の第2戦。逆転でのファイル進出を狙い、久保を中心とした攻撃陣の奮起が待たれる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 久保建英惜しい、Rマドリードの壁崩せず ワンツーから決定機も右足シュート阻まれる