【神戸】佐々木大樹が勝ち点もたらす劇的同点弾「これからいいシーズンが送れそう」
<明治安田J1:神戸1-1京都>◇26日◇第3節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸がFW佐々木大樹(25)の劇的同点弾で、大きな勝ち点1を手にした。
0-1で迎えた後半アディショナルタイム11分、FW大迫勇也(34)が頭で前線に流したボールに佐々木が反応。京都サンガF.C.のDF3人を引き連れながらも抜け出して、ペナルティーエリア手前から右足でゴール左にコントロールショットを決めた。敗戦濃厚のチームを救う一撃に佐々木は「いつもは(GKとの)1対1にいいイメージがないけど、あのシーンはスローに感じて、決められるなっていう確信がありました」と会心の一発を振り返った。
富士フイルム・スーパーカップ、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を含めて公式戦6戦目で初ゴール。昨季は開幕戦のジュビロ磐田戦でシーズン1点目を決めていたが、焦りはない。「序盤のリーグ3試合目でゴールできたのは、個人的にリズムに乗る。これからいいシーズンが送れそうな気がする」とこのタイミングでの得点に自信を深めた。
今季は神戸のエースナンバーと呼ばれる背番号13を付ける。お披露目となったスーパー杯では「ふがいなかった」と13番に見合う働きができなかったことに唇をかんだが、チームに勝ち点をもたらす仕事をやってのけたこの日は「(13番でのゴールを)待ち望んでくれているサポーターがいた。勝利につながってくれれば100点だったけど、まずは最後の最後に追い付けたことをポジティブに捉えたい」。新番号での初ゴールに胸をなで下ろした。
チームはリーグ開幕から3連続ドローとなっているが、王者の執念でつかんだ勝ち点に「(これまでも)こういう勝ち点1が最終的に大きな勝ち点になってきた。ネガティブに捉えずにやり続ければ、最後にいい結果が見られると思う」。この同点弾が大きかったと言えるシーズンにするため、佐々木はここから結果を積み重ねていく。【永田淳】