【清水】今季初失点も価値あるドロー「やるか、やられるかのヒリついたゲームが大好き」秋葉監督
<明治安田J1:清水1-1広島>◇26日◇第3節◇アイスタ
清水エスパルスは価値ある勝ち点1を獲得した。
互いに開幕2連勝で迎えた一戦は清水が先手を取った。前半12分、右サイドを突破したMF松崎快(27)がクロスを上げると、相手に当たったボールがゴールに吸い込まれた。オウンゴールで先制点。昨季2位の難敵からリードを奪った。
その後も攻守が激しく入れ替わるスピーディーな展開を繰り広げた。後半は押し込まれる時間が続き、同20分にCKからのこぼれ球を押し込まれて、1-1。最後はカウンターを打ち合いながらも、追加点は奪えなかった。
06年以来19年ぶりの開幕3連勝とはならなかった。それでも、秋葉忠宏監督(49)は選手の勇敢な姿勢に賛辞を送った。「非常に面白かった。やるか、やられるかのヒリついたゲームが大好き。広島さん相手に我々の選手も一歩も引かず、タフでエキサイティングでスリリングなゲームをしてくれた」。
勝てなかったが、シュート数では相手を上回り、チャンスの数も互角だった。チームは開幕3試合で2勝1分け。J2優勝でJ1復帰を果たした昨季の自信をJ1の舞台でも発揮できている。指揮官は「手応えはめちゃくちゃある。ただ、追加点を取れるチャンスはあった。勝ちきるための最後のクオリティーだったり、力強さを出せるようにもっと磨いてレベルの高いチームになっていきたい」と先を見据えた。