開幕投手に指名され、阪神藤川監督(左)と笑顔で写真に納まる村上(撮影・前田充)

阪神藤川球児監督(44)が26日、今季の開幕投手を村上頌樹投手(26)に託すことを明言した。プロ5年目の右腕が、3月28日の広島戦(マツダスタジアム)のマウンドで先陣を切る。

沖縄春季キャンプ最終クール初日の午後1時。指揮官は報道陣を集めると、村上を呼び込んだ。2人が並んだ形で「うちの開幕投手、村上投手にやってもらいます」と“公開発表”。村上も「お願いします」と答えた。そのまま2人で記念撮影にも応じた。

決め手を聞かれた藤川監督は「冗談で言うと、彼の憧れの投手が僕だったというところがまず1つ」と笑って和ませた後、昨年までの歩みを理由に挙げた。

「過去2年間の成績と昨年の結果を見ても、内容は非常に素晴らしいものがあって。その次なるステージと言いますか、勝負を決するところで、相手のエースを打ち破ってくれるのは村上かなって。もちろん才木もいますけど、この2枚看板でうちは勝負できるという強みがあったんで。村上で先に行こうとなりましたね」

さらに練習中の姿を見て、チームの中心的存在であると確信。「おちゃめなところもありながら、みんながついてきている。練習でも彼がみんなを盛り上げながらやっているシーンも見てたんで、心強い存在になってくれるだろうし、すでにそうなんだなというギャップがありました」。頼もしい26歳右腕に、迷わず開幕マウンドを託した。

村上はプロ5年目で初めての大役。東洋大からドラフト5位で阪神入り。23年にプロ初勝利から一気に飛躍し10勝6敗、防御率1・75でリーグ優勝に貢献。MVPも受賞した。昨季は7勝11敗だった。

この2年はフィリーズとマイナー契約した青柳晃洋投手(31)が務めていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】開幕投手を村上頌樹に託した理由は 藤川監督「相手エースを打ち破ってくれるのは村上」