佐々木朗希、初の「対外試合」で課題と収穫の38球 次回登板メジャー主体オープン戦の見込み
【グレンデール(米アリゾナ州)25日(日本時間26日)=四竈衛】ドジャース佐々木朗希投手(23)が、ホワイトソックスのマイナー選手相手のライブBPに登板した。他球団との初対戦では、打者10人に対し、先頭打者への1本塁打を含む2安打2四球1奪三振。収穫と課題を手にしながら、先発の最有力候補に挙げられる3月19日のカブスとの開幕2戦目(東京ドーム)へと仕上げていく。
練習の一環とはいえ、佐々木にとってはドジャース移籍後初の「対外試合」。ロバーツ監督、フリードマン編成本部長だけでなく、ブルペン投球を終えたばかりの大谷も、自らの練習を一時中断して足を運んだ。50人以上が取り囲んだ19日の「初ライブBP」ほどではなかったものの、相変わらず注目度の高い登板となった。
結果は、課題と収穫の両面を得た38球だった。先頭打者は、23年にレッドソックスからドラフト1巡目で指名(昨オフ、トレードでホ軍へ移籍)され、佐々木が1位の有望株ランキングで32位に挙がる左打者ティール。ストライクを取りにいった2球目の甘い速球を仕留められ、右翼フェンスの向こうに運ばれた。
3イニング目には、2四球と左中間へ長打性の当たりを飛ばされた。マイナー選手とはいえ、不用意な甘いコースは禁物。左打者に外角のスプリットを見逃されるなど、改良の余地は残った。
その一方で、右打者からはスプリットで空振り三振を奪った。2イニング目は、すべて内野ゴロで3者凡退と、テンポ良くアウトを重ねた。23歳のティールは、佐々木の印象を「いいね。彼に才能があることは分かっている。スプリットはよく落ちていた」と、捕手らしく冷静に分析。本塁打を放ちながらも、事前に映像で研究済みだったこともあり、「他にも武器があることも知っているよ」と好印象を口にした。
大谷らと並んで見守ったロバーツ監督は「朗希は良かったよ。スピードも出ていたし、スプリットと変化球をうまくミックスしていた」と振り返った。日時は未定だが、次回登板はメジャー主体のオープン戦となる見込み。日本での開幕2戦目の最有力候補に挙げられる佐々木が、徐々に出力レベルを上げ始めた。