元ソフトボール日本代表監督の宇都木妙子氏(左)、本紙評論家の佐々木主浩氏(右)とシート打撃を見守る広島新井監督(撮影・加藤孝規)

広島新井貴浩監督(48)が25日、森下暢仁投手(27)を25年シーズンの開幕投手に指名したと発表した。プロ6年目で初の大役抜てきとなった。指揮官の一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-開幕投手候補も含めたシート打撃が行われた

「順調じゃないの? 何も問題はございません」

-開幕投手は

「塹江って言っているじゃん。開幕は森下」

-どんな思いで

「『中心になって引っ張ってみろよ、やってみろよ』という気持ちを込めて。1年目がすごく良かったのかな。あいつ今年で6年目かな。ここ数年、自分の思っているような数字が出せてないと思うんよね。もちろんこちらから見てもあいつの持っているもの、力、素材を見たら、まだまだ物足りないと思う。『今年見せてくれ、やってみろよ』という期待を込めて開幕投手にしました」

-姿勢でも自覚があった

「感じるね。ブルペンでの姿もそうですし、練習での姿からも、そういうものは感じます」

-どう伝えたのか

「別にいいじゃん。どういう風に伝えた? 『開幕いくぞ、任せたぞ』と」

-球場で伝えたのか

「球場。うん」

-どんな感じだった

「ちょっとこう、気合の入った顔をしていました」

-いつですか?

「このクールの頭」

-キャンプ前からそういう目で見ていた?

「うーん、まあ決めてはなかったよね。キャンプに入ってブルペンに入ったりして、見ていく中で決めた感じかな。最初から決め手ありきでは入ってない」

-相手というよりは引っ張っていってほしいと

「中心として引っ張っていってくれよという感じかな」

-塹江には何と伝えた

「もちろん塹江にもおわびを入れた。『すまん、気が変わった。森下でいく』と。そう言ったらがっくりしていた。これはマジで言った(笑い)。『親、招待しようと思ってたのに』と(言われて)、『すまん、気が変わった』と。これほんまよ」

-朝は内田選手にマンツーマン指導

「湘大は本人ができていないと思っていたことと、こっちが見えることが全然違っているから、話をした。難しい。テクニカル的なところで説明できないけど、本人に『どうなっている?』と聞いて、『こうです』と言って、『それは違うよ』という話をした。打撃は難しいから、やっているつもりでも、できていないこともある。できているが、できていないこともあるから、難しい。話を聞いたら『お前、それ違うぞ』ということがあったので、納得していたよね。その後はいい感じで振れていた」

-田村はノーステップにしたり、もがいている感じ

「そこも打撃コーチと話をしながら、どういうアプローチでやったほうがいいかなと。本人もなかなか安打が出ないから焦っていると思う。けど、そんなに大きなものじゃなしに、ちょっとしたところできっかけがつかめればと思ってやっている」

-今日開幕投手を公表した意図は

「聞かれたから。クールの頭に伝えたから、聞かれたら言おうと思っていた。だけど、聞かれないから。言われたら言おうと思っていただけ。意図はないよ」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【広島】新井貴浩監督「それは違うよ」内田湘大にマンツーマン指導「打撃は難しい」/一問一答