【巨人】田中将大「疲労あるけど充実した1カ月」キャンプ完走 開幕ローテ入りへ3・2登板へ
マー君の復活ロードが本格化する。巨人は25日、那覇キャンプを打ち上げ帰京。新天地で田中将大投手(36)は1月27日に1軍合同自主トレから30日間をフルメニューで完走した。24日にはロッテとのオープン戦で1イニングを無安打無失点投球。中5日で本拠地・東京ドームでの3月2日ヤクルト戦の登板へとつなげた。阿部慎之助監督(45)は野手は萩尾、佐々木、山瀬、投手は西舘、又木のファーム降格を決定。徐々に開幕モードへとシフトチェンジしていく。
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田中将が沖縄の青空のように、澄み切った表情で言った。キャンプ全日程を終え「もちろん疲労はありますけど、本当に充実した1カ月だったかなという風に思います」と振り返った。
試合勘を取り戻すための大切な期間を過ごした。日米通算197勝を誇る右腕も、昨季は1軍で未勝利。ブランクを埋めるため、久保巡回投手コーチとフォーム改造に着手した。2月中の実戦登板を目標に調整を進め、24日のロッテとのオープン戦(沖縄セルラー那覇)に先発。1回無失点に抑え「無事に投げることができた。目標にしてた部分をクリアできたっていうのが、1つホッとして沖縄を離れられる」と安堵(あんど)した。
だが、1イニングを投げただけで満足するはずがない。「先発としてやるなら、やっぱりもっと球数を投げて、やろうとしていることをマウンドにいる間、継続してできるかが大事」とキッパリ。日米で418試合に先発してきた右腕は「徐々に徐々に、イニングと球数を伸ばしていく中で、そこもクリアしていくことができたら」と先発投手としてのプライドをのぞかせた。
東京ドームでの登板も冷静に見つめる。次回は3月2日のヤクルトとのオープン戦に登板予定。巨人に入団してから、初めての本拠地での登板となるが「楽しみではありますけど、レギュラーシーズンでもしっかり投げられるように」。開幕ローテ入りへ。収穫と課題を持って沖縄を後にした。【水谷京裕】