【阪神】才木浩人59年ぶり、2年連続「防御率1点台」の誓い「伸びしろある」/独占インタビュー
<インタビュー>
阪神才木浩人投手(26)が日刊スポーツの独占インタビューで防御率1点台へのこだわりを明かした。防御率は投手項目の中でも重視する部門。初の規定投球回に到達した昨季は両リーグ3位の1・83をマークした。2リーグ分立後、規定投球回に到達した投手による2年連続の防御率1点台以下は虎で過去3人しかいない。65、66年の村山実以来となる大台へ。59年ぶりに分厚い壁を打ち破る。【取材・構成=波部俊之介】
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-キャンプも終盤
「開幕にしっかり投げられるように合わせているけど、やっぱり開幕にピークじゃなくて、年間を通して投げないといけないから。そこはちゃんと意識しながらキャンプを過ごしています」
-1年間を投げ抜くためのポイントは
「夏場じゃないですかね。夏場は絶対的にそうだと思う。あとはやっぱりコンディションは年間を通して投げる上で絶対に波がある。その波をどれだけ抑えられるか。去年はたまたま夏場が悪かったけど、今年は交流戦ぐらいかもしれないし。もしかしたら最初からずっと低いまま行ってしまうかもしれない。できるだけその波を少なくするのは大事かなという感じです」
-調子の波の変動は予測できるものなのか
「波はある。関西に帰ったら寒いし、そういう要素もある。体の動き方とか体の感触は絶対に変わるので。勝手に下がるものだし、そこまで意識していない。別に自分でコントロールするところでもないと思っています」
-波の底が去年は夏場に来てしまった
「そこは僕のコンディション不足というところがすごくあるかなという感じです」
-今年はどうコンディションをキープしていくのか
「頑張ります、コンディション(笑い)。食事、睡眠、トレーニング。そこに尽きます。頑張ります!」
-このキャンプではブルペンでトラックマンを見ながら投げていることも
「あれは回転軸と、いろいろ数字を見ながら感触と数字を合わせている感じです」
-キャンプ序盤には真っすぐとフォークから仕上げていきたいと言っていた。現在の見通しは
「まあまあ、真っすぐはすごく感触が良くなってきた。出力もだいぶ上がってきた。1度出力が上がっているから、あとはバランスとかだけでいいかなという感じです。フォークはしっかり低めに決められるように、というところをやって。あとはカーブとスライダーも少し投げて、感覚を入れたい感じです」
-才木投手が1番こだわっているのは防御率。今年もこだわっていきたい数字か
「防御率はこだわりたいですね。何点とかはないけど、やっぱり1点台は目指したい」
-去年は1・83、一昨年は1・82だった
「まあでも、普通に考えて1点台ってすごいですからね。2点台前半でも普通にすごい。ただ、去年はたまたま1点台で投げられているけど、やっぱり1回できたから、もちろん続けたい気持ちもある。これが今年、例えば2点台だったら、やっぱり周りの目には『今年はちょっと悪かったのかな』みたいに見られるとも思う。それは結局、他人の目であって、自分の中であまり厳しくしすぎても、しんどくなるだけ。ただ、もちろん1点台というところは目指したい数字ではあります」
-去年の数字は自分の中でも自信になった
「良かったんじゃないですか。夏場に4点、5点とか取られる試合もあった上での1点台だったので。そう考えたら、まあまあ良かったのかなと思う。その夏場でしっかり前半戦くらいのピッチングができていたら、もっといい数字を残せたなという風に思う。もう少し伸びしろもあるかなとも感じています」