バルセロナ・ヤマル(ロイター)

バルセロナのフリック監督(60)がスペインリーグのレフェリングについて、「ヤマルやラフィーニャなどの特定の選手だけでなく、すべての選手を守らなければいけない」と苦言を呈した。

バルセロナは25日、国王杯準決勝第1戦でアトレチコ・マドリードをホームに迎える。この大一番の前日、フリック監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙マルカが伝えた。

バルセロナにとってAマドリードは勝ち点1差で3位につけるリーグ優勝争いのライバルであり、ホームで昨年末に行われた今季前半戦の対戦で1-2の敗北を喫した強敵だ。フリック監督はそんな相手との一戦を目前に控え、「明日は新たな試合であり、我々はゼロからスタートする。アトレチコは多額の投資を行った素晴らしいチームだ。最高のディフェンダーやアタッカーを擁している。タフな試合になるだろう」と展望を語った。

続いて週末のラスパルマス戦で足を踏まれ、試合後に血まみれになった写真をSNSに投稿していたヤマルのコンディションについて「試合に出られるかどうか待たなければならないが、医師が言うにはポジティブな状態だと思う。我々は彼が一緒にいてくれることを望んでいる」と説明した。

また、フリック監督はスペインリーグのレフェリングについて「ヤマルやラフィーニャなどの特定の選手だけでなく、すべての選手を守らなければいけない。イエローカードが出されない場合、厳しいファウルが繰り返されるので、我々は選手たちを守らなければいけない。それが最も賢明なことだと私は思う。スペインでは誰もが1対1を好む。DFを突破する選手を見るために選手たちを守らなければならない」と厳しく指摘した。

さらに、スペインリーグのハビエル・テバス会長がダニ・オルモの選手登録を反対していることについて、「それについては何も話したくない。ダニは今プレーできる状態にある。現時点ではそうなっているし、私は彼が試合に出られることをうれしく思っている。今後どうなるか分からないが、スペインやクラブで起こることに驚かされているよ」と皮肉を述べていた。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ヤマル血まみれ余波…フリック監督、レフェリングに苦言「すべての選手を守らなければいけない」