練習試合 日本ハム対台湾・味全 8回裏日本ハム2死、水谷は中前打を放つ。後方の座席に新庄監督は不在(撮影・足立雅史)

<練習試合:日本ハム12-3台湾・味全>◇24日◇沖縄・名護

止められていたのに出ちゃった。日本ハム水谷瞬外野手(23)が24日、キャンプ地の沖縄・名護で台湾・味全との練習試合に「2番・左翼」でフル出場。今季実戦初の2番で6打数4安打1打点と猛アピールした。「2番が好き。アーロンジャッジとか、ベッツもそうだし、かっこいい。結果として良かったし、打順に対してのアピールもできた」と手応えを口にした。

6回2死一塁で、この日3本目となる左前打を放った後、新庄監督から「終わらんからもういいよ」と“打ち止め”を宣告されていたが、8回1死、この日4安打目となる中前打。水谷は「今打っても、ただ思い出になるだけなんですけど、出ちゃったっす」と苦笑い。指揮官は「打ちすぎやろ」とジョークをかました後に「結果を出してくれて。やっぱりつながりますよね。だからこれだけ点数が取れたとは思う」と、大勝劇のポイントに挙げた。

俊足の五十幡と1、2番を組むのは実戦初も、連係はバッチリ。初回に五十幡が四球で出塁すると水谷は「イソさんが走るであろうことを考えて、走るまで待ってから右方向に」狙い通り右前打。無死一、三塁とチャンスを広げ、先制点をお膳立てした。指揮官は開幕戦の切り込みコンビ選定について「そんなに甘くない。1、2番は誰がベストかというのを考えているところ」としたが、確実に好印象は残した。

3月5、6日には初めて侍ジャパンとして、強化試合(オランダ戦)に臨む。「全国の野球少年も見ていると思う。恥ずかしいところは見せられない」。勢いに乗ってかっ飛ばし、子どもたちに夢を届ける。【永野高輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】新庄監督から“打ち止め”宣告も打ち続けた水谷瞬4安打「2番が好き。かっこいい」