【楽天】小森航大郎、打って走って古巣ヤクルト&つば九郎担当に「結果で」恩返し 1安打3打点
<練習試合:ヤクルト6-8楽天>◇24日◇沖縄・浦添
楽天小森航大郎内野手(21)が、打って走って、古巣に恩返しの活躍を見せた。練習試合のヤクルト戦に「1番左翼」で先発。「結果で返すのが一番だと思うんで、貪欲にやるしかない」と1安打3打点1盗塁で勝利に貢献した。前日の日本ハム戦でけん制死を喫しただけに「首脳陣に対しての信頼を、もう1度取り戻したい」と起用に応えた。
状況に応じた打撃を披露した。3回1死一、三塁。一塁走者が俊足の武藤で「どっちかがセーフになれればいいなと。ボテボテのゴロでいいやと気楽に入った」。遊ゴロとなったが、快足を生かして併殺崩れの間に先制点を挙げた。1点リードの5回2死一、三塁では右中間に2点適時三塁打を放った。「場面に応じたバッティングができた」とうなずいた。
今オフ、国内FA権を行使しヤクルトに移籍した茂木の人的補償で楽天に入団。19日に逝去したつば九郎担当のスタッフは、自身にとっても特別な存在だった。「自分が旅立つ時というか、球団に(移籍の)あいさつに行った時も最後までお見送りしてくれて、ほんと感謝しかない。何があっても味方でいてくれるんじゃないかなと思ってた。今日は1本出て良かった」と安堵(あんど)した。
内野手登録ながら出場機会を増やすために左翼守備にも挑戦中だ。「まずは1軍の舞台で勝ちに貢献して『小森がいないとダメだな』と言ってもらえるような、代えがきかないピースになれるようにまずは頑張りたい」。満足することなくアピールし続ける。【山田愛斗】