選手会長の周東(中央)の音頭でキャンプの手締めをするソフトバンクナイン(撮影・岩下翔太)

1番・センター周東、今年も健在! ソフトバンク周東佑京内野手(29)が、宮崎春季キャンプ最終日となった24日、リーグ連覇と日本一奪回の思いを込め、手締めのあいさつを行った。昨年11月に左膝を手術し、今キャンプは独自調整が認められる「S組」で練習。走攻守とも問題はなく、本人からは100%回復宣言も飛び出した。今季の個人目標は最多安打。3月4日のヤクルトとのオープン戦(みずほペイペイドーム)で今季初の実戦に出場する見込みだ。

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周東の表情は明るかった。宮崎春季キャンプを打ち上げ、今季への青写真を描いた。見据えるのは自身初の打撃タイトル。「最多安打争いができれば、ある程度は出塁もできていると思いますし。(3年連続の)盗塁王もついてくるんじゃないかなと」。ヒット量産で出塁率が比例し、盗塁数も増えるともくろむ。昨季のパ最多安打が楽天辰己の158本という事実を踏まえ、自己最多115本を大きく上回る160安打以上を目標に掲げた。

状態は万全だ。昨年11月に左膝を手術。今キャンプはリハビリの延長で独自の調整が認められる「S組」スタート。リハビリ組に組み込まれる可能性もあったが、首脳陣が選手会長の立場を考慮し、キャンプメンバーに加えた。「やりたいこと、必要なことは多くできたと思います。宮崎でやった方が多くのファンの方々が見てくださいますし」と振り返った。患部は完治し、走攻守で不安はなく「キャンプ前に比べて動ける確認も取れた。100(%)で動いても痛みは出ていないですし、そこは大丈夫」と仕上がりは順調だ。

「1番中堅」が最有力も、慢心はない。もう1度、レギュラーをつかみにいく。実戦は3月4日のヤクルトとのオープン戦から出場する予定でいる。アピールか? の問いかけに「もちろん、もちろん」と即答。続けて「結果を出せなかったら、控えに回るだけだと思うので。ほんとに若い選手に負けないようにやっていきたい」と競争を覚悟する。

選手会長2年目。選手を代表して行った手締めのあいさつでは、悔しさをにじませた。「リーグ優勝した事実も、終わり的には日本シリーズで負けた結果しか残っていないのかなと思います」。リーグ連覇、5年ぶり日本一奪還へ-。完全復活し、自覚十分のリードオフマンが25年もチームを引っ張る。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】周東佑京、手術した左膝100%回復宣言「最多安打争いを」目標は160安打以上