日本ハム対楽天 6回から登板した日本ハム宮西(撮影・足立雅史)

<オープン戦:日本ハム2-0楽天>◇23日◇沖縄・名護

日本ハム宮西尚生投手(39)が、初の実戦登板で1回をパーフェクトに封じた。プロ18年目のベテラン左腕は「内容よりも結果」と胸に刻み、2-0の6回から登板。楽天太田と村林から三振を奪い、予定の1イニングを無安打2三振と完璧な結果を見せた。歴代4位の869試合に登板してきた宮西が、今季にかける思いなどを明かした。

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【宮西の一問一答は以下の通り】

-投球内容を振り返って

今日は内容よりも結果っていう風な思いだったので。そういう意味ではしっかり結果は出せたと思います。

-結果にこだわって臨んだ

やっぱりアピールの場だと思ってるので、しっかりと結果を出さないとっていう思いだったので。

-三振を2つ奪った

まあまあそれはね、僕も投げたい球を放ってますし。バッターもね、調整のためにやってるバッターも多いと思うので。そこら辺の内容っていうのはそこまで、あんまり何も思ってないです。

-ストレートと変化球で三振を奪った 

今日はちょっとチェンジアップを再確認っていう意味で、ちょっと多めに投げたんですけど。次回の登板からは、やっぱりスライダーとのコンビネーションっていうところを課題にあげていきたいかなっていう風には思ってて。ストレートの方は上出来かなっていう風には思ってます。

-プロ18年目はどんな思いで

いやもう本当になんていうかな、ルーキーの気持ちというか、もう本当に1年1年が残り少ないと思うので。思い切って投げたいなっていう風には思ってます。

-2年ぶりの開幕1軍への思いは強いか

そこはやっぱりプロ野球選手である以上、開幕1軍っていうのは目指すところかなと思います。

-今後はどんな調整を

状態的にもいい調整はできてると思うので、そこをね、変に崩さないようにキープしながら。もう少し開幕に向けて、精度を上げていければいいかなっていう風に思ってます。

-太田への初球と村林を三振を取った球は、間合いを取ってからのクイック投法だった

それは監督からね、やっぱりずっとそれを、就任されてからタイミングをずらすっていうところに、ピッチャーは指令というか、そういうのを出されてるので。そういう意味で、しっかりとタイミングをずらす。去年からチェンジアップっていうタイミングずらす球もできましたけど。今年はね、投球フォームでもっと(タイミングを)ずらすっていう、そういうところは去年から意識は強くなっているので。そういう意味で、そういうこと(クイック投法)をして結果が出たっていうのは、良かったかなっていう風に思います。

-チェンジアップで確認したかった部分は

どんな部分? バッターの反応が一番ですかね、数値的なものはね、もうブルペンで確かめているので。それがね、実際バッターが立って対峙(たいじ)して、向こうが本気で打ちに来るっていう状況で、どういう反応がするのかなっていう、そこをちょっと見たかったので。

-手応えは

う~ん。良かったなって思います(笑い)。

-村林からは3ボールから立て直して三振を

難しいところですよね。なんていうかな、結果も出さないといけないし。あそこね、2アウトをポンポンってとってフォアボールっていうのが、一番内容としてはダメなところで。でも何か練習しないといけないっていうところもあるし、そういう意味で、思い切ってチェンジアップをね、放り続けられたっていうところで、成長したかなとっていうところはあるかな。

-結果と内容のバランスが難しい

そうですよね。難しいところですけど、いい形で結果が出てよかったかなっていう風に思います。

-連日のブルペンで充実しているように見えたが

見えました? ほ~。

-ここまで順調か

本当にあとは試合でね、出力がやっぱり全然違うので、ブルペンと。やっぱりそこでどういう風な力感というか、感じが出るのかなっていう不安は常に持ってたんですけど。今日の感じを見ると、順調にここまで来られたんだなっていう答えが、今日はある程度は出たかな。あとはね、ここからの残りのオープン戦でどういう風に、さっきも言ったように、コンビネーションを使いながらとか、それをキープしながら。ここからは体調面とかね、キレとかを維持、向上とか。そういう細かいところになってくるかなっていうふうに、今日で手応えをつかみました。

-ストレートの仕上がり具合は

真っすぐは、ほぼほぼ出来上がってるんじゃないかな。今年は状態すごい良さそうですし。だけどね、バッターももうここからどんどんやっぱり目が慣れてきて、体のキレも出てくるし。そういうところでやっぱりね、140(キロ)そこらへんのピッチャーっていうのは(フォームで)タイミングをずらしたり、変化球でね、しっかりタイミングずらしたりっていうところが大事になってくるので。そこをね、今の間に自分の中の配球パターンっていうのをね、もうちょっとなんかいろいろ試していきたいなと思ってます。

-疲労などを含めてコンディションは

オフシーズンはね、どっちって言ったら、本当にがっつり(トレーニングを)やってくる。もう疲れた状態でキャンプインしてるので、むしろキャンプは楽というか。朝が早くてしんどいかなっていうぐらい。もう本当、それぐらいの感覚なので。どっちかっていうと、体のケアであったりトレーニングはね、しっかりやっててもオフほどじゃないので。そういう意味で、徐々に回復というか、向上というか、いい形で今日に合わせられたかなっていう風には思います。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】宮西尚生「もう本当に1年1年が残り少ない」プロ18年目の決意/一問一答